
VIPO事務局次長の槙田寿文(以下、槙田) 今回は東京まで来てくださってありがとうございます。
槙田 今日はとても有益なセミナーができたと思っております。「ロッテルダム国際映画祭」は2019年で48回目ですが、「CineMart」は何年くらい続いていますか?
プロセスとしては、まず「CineMart」では、いくつかの企画を選びます。選ばれた企画のプロデューサーには業界のプロと1対1の商談をする機会が提供されます。
槙田 選考はどのようにされますか? ポイントはありますか?
槙田 メンター制度についてご説明していただけますか?
「CineMart」に参加できるプロデューサーは私たちが招待した方たちだけです。私たちは非常に慎重にプロデューサーやセールスエージェント、ディストリビューターのプロフェッショナルを探します。
ミリアム 今回、マーケットの運営の仕方、企画チームとの作業のやり方をちょうど変えたところです。常に何が一番良いやり方なのかを模索し、今年は変えて、新しい方向性でやっていこうと思います。どのように企画チームが共同製作者、出資者とコラボレーションするのが一番良い方法なのかをいつも考えていますので、常に決まっているわけではありません。
ミリアム ヨーロッパの中でも大きい国、主要な国、豊かな国はそういった助成金を出しています。例えばフランス、オランダはこういった共同製作のための資金提供をたくさん行っています。
ミリアム もし日本でVIPOさんがそのような役割を担っていただけるのであれば、大変すばらしいと思います。
ミリアム その通りだと思います。日本の状況は残念だと思います。
槙田 アジアからの応募はいつごろからどのような感じで増えていますか?
ミリアム プロデューサーは監督のビジョンを明確に理解している方、監督のアーティスティックなアプローチをきちんと映画製作に翻訳できる方です。資金調達面でも有能でコミュニケーション能力に優れ、あと非常に重要なのは柔軟性だと思います。
ミリアム 一握りのトップのプロデューサー以外にお金持ちはいないと思います。プロデューサーとして、収入を得るのは難しいと思います。やはり映画の制作に関わるのは、お金のためではなくて、映画を作りたいからだと思います。
日本の若いプロデューサーにアドバイスをいただけますか?
槙田 VIPOはずっと「Rotterdam Lab」に参加させていただくつもりです。これまで2回(1回目インタビュー記事、2回目インタビュー記事)参加しています。釜山国際映画祭(Asian Film Market)ではVIPOブースで企画ピッチの機会を提供していますし、アニメーションではありますが企画ピッチトレーニングなども行っています。
