文芸翻訳家への登竜門「第8回JLPP翻訳コンクール」応募受付開始!
最優秀賞100万円、優秀賞25万円
審査員は日本文学翻訳家のスティーヴン・スナイダー氏ほか
JLPP事務局とVIPO(ヴィーポ)は、文化庁「令和5年度活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として開催している「第8回JLPP翻訳コンクール」の応募受付を本日13:00より開始いたします。
最優秀賞および優秀賞の受賞者には、賞金(最優秀賞100万円、優秀賞25万円)、賞状を授与いたします。
過去のJLPP翻訳コンクールでは、ポリー・バートン氏(松田青子『おばちゃんたちのいるところ』世界幻想文学大賞2021年短編集部門受賞 他)やサム・ベット氏(川上未映子『ヘブン』2022年ブッカー国際賞最終候補 他)など、現在世界の第一線で活躍する文芸翻訳家が受賞しています。現代日本文学作品の翻訳家を目指す方々の応募をお待ちしています。
募集概要
応募期間 |
2023年6月1日(木)13:00〜6月30日(金)23:59(日本時間) |
対象言語 |
英語 |
課題作品 |
藤野可織 『私はさみしかった』 |
応募資格 |
国籍、年齢は問いません。ただし、本事業の主旨が、翻訳家を目指す者の育成であることから、翻訳作品の単行本(共訳を含む)の出版経験を有する方は応募できません。なお、雑誌・アンソロジー等での掲載経験は可とします。 |
賞 金 |
最優秀賞:1名 100万円
優秀賞:2名 各25万円
|
審査委員 ※アルファ ベット順 |
Sam Bett氏(日本文学翻訳家)
Allison Markin Powell氏(日本文学翻訳家、編集者、出版コンサルタント)
Stephen Snyder氏(日本文学研究者、翻訳家、ミドルベリー大学教授)
|
審査員プロフィール(3名)※アルファベット順
Sam Bett(サム・ベット)
1986年生まれ。日本文学翻訳家。マサチューセッツ大学アムハースト校を日本文学と英文学の優秀賞を授与され卒業。2015年、第2回JLPP翻訳コンクール最優秀賞受賞。訳書に、西尾維新『刀語』、太宰治『道化の華』、中村文則『その先の道に消える』などのほか、2019年に出版された三島由紀夫『スタア』で日米フレンドシップ・コミッション日本文学翻訳賞受賞。デビッド・ボイドとの共訳で川上未映子『夏物語』、『ヘヴン』、『すべて真夜中の恋人たち』他多数。『ヘブン』は2022年ブッカー国際賞最終候補となった。翻訳活動の他に、
Us&Them 共同代表として文芸翻訳の朗読会やワークショップの企画等なども実施。
©Georgina Piper
Allison Markin Powell(アリソン・マーキン・パウェル)
日本文学翻訳家、編集者、出版コンサルタントとして活動。英国PEN、全米芸術基金からグラントを授与されたほか、2020年PENアメリカ翻訳賞を
The Ten Loves of Nishino(川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』)で受賞。他には太宰治、高村薫、中村文則、西加奈子などを翻訳している。
Translating the Future(翻訳者対話プログラム)共催者、PENアメリカ翻訳委員会共同議長を務め、現在はPENアメリカ評議委員会代表。翻訳者組織
Cedilla & Co.と
Strong Women, Soft Powerの創立メンバーでもある。ニューヨーク市立大学ハンターカレッジで文学翻訳を教えている。
Stephen Snyder(スティーヴン・スナイダー )
1957年生まれ。日本文学研究者、翻訳家。アメリカ、ミドルベリー大学教授、教務担当副学長、及び同大語学学校長。イェール大学で博士号取得。第1回から第6回JLPP翻訳コンクールの審査委員を務める。永井荷風についての著作、現代日本小説アンソロジーの編書を出版したほか、主な訳書には、小川洋子、大江健三郎、村上龍、柳美里、伊坂幸太郎など多数。JLPPでの翻訳出版作品は舞城王太郎『阿修羅ガール』、永井荷風『腕くらべ』。小川洋子『密やかな結晶』英訳Memory Policeは2019年全米図書賞翻訳小説部門最終候補、2020年ブッカー国際賞最終候補となった。
日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させるため、海外発信の基盤となる翻訳家の発掘・育成を行うとともに、出版社等による作品の海外展開を促進し、あわせて、世界の文学関係者、出版関係者等を対象に、日本の活字文化の理解をより深めるための活動を実施いたします。
お問い合わせ先
JLPP翻訳コンクール事務局
E-mail: jlpp_office@jlpp.go.jp
※メールでお問い合わせの際は、件名に「JLPP翻訳コンクール応募」とご明記ください。
関連インタビュー