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2022.11.10 イベント・セミナー・公募情報
【フランクフルト・ブックフェア2022レポート】日本書籍翻訳・普及事業/Japan Book Bankがブース展示・トークショーを開催

「フランクフルト・ブックフェア2022」レポート
「日本書籍翻訳・普及事業」と「Japan Book Bank」が日本の書籍のライセンスアウトを支援!
「Japan Book Bank」は、90名以上の新規ID登録者を獲得!
 
ドイツ文学賞「リベラトゥール賞」を日本人作家として初めて受賞した
若竹千佐子さん(受賞作 『おらおらでひとりいぐも』)のトークショー開催(※一部書き起こしあり)
会期:2022年10月19日(水)~23日(日)|開催地:ドイツ・フランクフルト


フランクフルト・ブックフェア VIPO(ヴィーポ)は、文化庁委託事業令和4年度「日本書籍翻訳・普及事業」の一環として実施している「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」と、日本の出版コンテンツを日・英で検索できるオンラインカタログサイト「Japan Book Bank」を「フランクフルト・ブックフェア2022」に共同で出展。海外での翻訳出版を目指す日本の書籍を紹介し、具体的なライセンスアウトの交渉へ向け、オンラインも活用した支援を実施しました。
 
JPPP「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」
 多様で豊かな日本の活字文化を海外に発信し普及させるため、「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」にて採択された書籍の見本誌・企画書・サンプルを展示し、海外出版社へ紹介しました。
紹介作品:「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」採択書籍(29事業者・105作品のうちプロモーションを希望するもの)
 
JBB海外向けオンライン出版コンテンツカタログ「Japan Book Bank」
 日本の出版コンテンツを日・英で検索できるオンラインカタログサイト「Japan Book Bank」では、登録書籍の紹介と、サイトのデモンストレーション、ID登録の促進をブースにて実施。期間中に、90名以上の新規ID登録者を獲得しました。

 翻訳助成事業にて作成された英語版企画書/シノプシスやサンプル訳は、紙だけでなく、専用のオンラインサイトでも展示を実施。また、実物展示した見本誌には、専用オンラインサイトおよび「Japan Book Bank」の書籍ページのQRコードをしおりとして挟み込み、多くの来場者に自身のスマホで読み取っていただきました。
 
 壁面にも、見本誌を一面に展示。手に取って見本誌を確認できるブースが日本ブース以外では少なかったこともあり、各国の来場者より好評を得ました。

●若竹千佐子さん特別トークショーを開催(一部書き起こし)
アジア、アフリカ、南米、アラブ圏などの女性作家を対象とするドイツの文学賞「リベラトゥール賞」を、2022年に日本人作家として初めて受賞した若竹千佐子さんをお招きしたトークショーを開催。受賞作『おらおらでひとりいぐも』(2017年11月に河出書房新社より出版)は、若竹千佐子さんのデビュー作であり、日本では文藝賞(2017年)と芥川龍之介賞(2018年)を受賞しています。
 
登壇者
 トークショー翌日に「リベラトゥール賞」授賞式を控えた若竹さんはドイツでの注目度も高く、立ち見を含め、約60名が3人のトークに熱心に耳を傾けました。
 
・実施日時:10月20日(木)16:30 ※現地時間
・開催場所:日本ブース内(Hall 6.1_A98)
・登壇者:若竹千佐子さん(作家)
     ユルゲン・シュタルフさん(ドイツ語版翻訳者)
     カティア・カッシングさん(ドイツ語版出版社:カス・フェアラーク社 社長)
 
<トークショーより> ※敬称略
若竹  (リベラトゥール賞の受賞は)本当に信じられない気持ちです。私は63歳までごくごく平凡に生きてきたので、まさか人生の後半戦でこんな煌びやかなところにこうして座っていられるなんて、夢にも思っていませんでした。
 
カティア  若竹さんの本の魅力は、老いや孤独というテーマなのに、捉え方がすごくポジティブで、前向きなところですね。この本を読むと、すごく励まされます。孤独などは誰でも普遍的なことですので、読んで自分のこととして受け取ることができる小説ですので、すごく良い。誰が読んでもすごく良い小説です。
 
若竹  私は、これを書いたら受けるだろうということは全然狙っていなくて、自分に必要だったためにこの小説を書きました。心の半分では「もう遅すぎる。今から小説家なんて、できるわけないじゃないか」があり、でも、もう半分の私には、「いや、私はやれる。まだまだ私はこれからだ」っていう気持ちがあり…。すごく悔しいって思うことが人生の中でいっぱいあって、最後の最後に大好きだった夫が亡くなってしまい、「神様は全然私に優しくしてくれない」という悔しさがあったんですけど、「あれ? ひょっとしたら私は時間をもらった。まだ戦える時間をもらった」って思い直して、それから「やりたいことをやってみよう、失敗したってどうってことない。どこでどう転がってもいい」みたいな、そういう気持ちになったんです。だから、海外の方にもこの小説が読まれるとしたならば、「いつだって遅いことはない」ということと、「人間は、いっぱいいろいろな気持ちを持っていて、その1つ1つの気持ちが私だ」ということ。それを大事にしてあげよう、ということが受けたかなと思います。(この小説の主人公である)桃子は、いつも私の心の中の住人で、桃子は私を励ましてくれます(笑)。
 
ユルゲン  僕の中にも桃子さんはいつもいて、僕のことも励ましてくれます(笑)。この小説は、標準語と方言の混じり文で書かれていて、それがとても大事で、この小説の1つの大きな魅力になっています。方言はメロディになるので、ドイツ語でできるだけ似ているメロディを作ろうと思ったら、やっぱりその方言が不可欠。たまたま、ドイツの別の本でドイツのフォーグトラント地方の方言を知り、この本の桃子さんと全く同じだと思って、その著者に連絡をしました。そして一度僕がドイツ語(標準語)に訳して、その後にその著者のお父さんにドイツの方言へ直してもらって、最後に僕が全体を整えていったんです。
 
若竹  (世界各国での出版が決まり)もう幸せです。私が東北弁で書いたことで、懐かしい昔ながらの言葉を心に持っている方たちの心の中を掘り起こして、懐かしいというか郷愁というか、自分のいた場所を思い起こさせてくれることがあったのかなと思って。それはすごく嬉しいことです。
 
カティア  (海外の出版社に向けて)その他の文学と全く同じように、日本の文学も1つの宝箱なんですよ。探す価値があるんです、絶対。少なくともドイツではマンガとアニメの影響があり、特に若い人たちの中には日本文学を読みたい方がいると思います。推理小説から大衆文学、純文学、ライトノベル等、日本の文学は本当に幅広く何でもありますので、是非探してください。たくさんあります、宝。
 
ユルゲン  日本文学の宝箱に潜り込んで、良いものを探してください。
 
若竹  (日本の小説家に向けて)たった1作を書いただけなので、偉そうなことは言えないんですけど、小説を書くことは楽しいので、一緒に頑張りましょう。
 
「フランクフルト・ブックフェア2022」
2022年10月19日~20日(ビジネスのみ)

10月21日~23日(パブリックデー)

開催地:ドイツ・フランクフルト
公式サイト:https://www.buchmesse.de/en(英語)
 
●来場者状況

・ビジネス関係来場者:約93,000人(100ヵ国)
・一般来場者数:87,000人
・プレス:6,400人
・出展者:4,000社(95ヵ国)
・オンライン登録者:104,000人
(フランクフルト・ブックフェア事務局 公式発表より)

※来場者数・出展者数は、コロナ禍前までの状態には完全に戻ってはいないものの、昨年度より共に増加。
 
 
「日本書籍翻訳・普及事業」と「Japan Book Bank」では、引き続き日本書籍の海外展開を支援して参ります。
 

令和4年度日本書籍翻訳・普及事業 https://www.vipo.or.jp/project/jlpp/

国内で出版される多くの優れた書籍を海外の出版社から出版・流通させるための事業とともに、翻訳家を発掘・育成することを目的とした翻訳コンクール事業を実施いたします。また、上記2事業に関連するシンポジウムや翻訳ワークショップを開催。これらの事業を通じて、日本の書籍の翻訳家を支援するとともに、日本の書籍が数多く翻訳され、海外での普及が進むことを促進いたします。

 

「Japan Book Bank」とは… https://japanbookbank.com/

「Japan Book Bank」は、日本の出版コンテンツの翻訳出版に興味を持つ海外の出版社や、映像化を希望する映像制作会社やプロデューサー向けに構築した日本の出版コンテンツを検索できるウェブサイトです。本サイトには、海外における翻訳出版や映像化の原作としての活用に強い興味と意欲を持つ日本の出版コンテンツが登録されています(新規登録募集中)。コンテンツの内容や著作権の権利情報の検索機能だけではなく、問い合わせ機能も実装されているため、ご登録いただいた日本の出版社は本サイト上で海外展開に関する相談や依頼を直接受けることが可能です。

※「Japan Book Bank」は、VIPOと一般社団法人日本書籍出版協会が共同で運営しています。(運営協力:株式会社トーハン
 

お問い合わせ

「文化庁令和4年度日本書籍翻訳・普及事業」
情報サービス事業部:内島・角谷
E-mail:jlpp_vipo@vipo.or.jp
 
「Japan Book Bank」
情報サービス事業部:高橋・國崎
E-mail: jbb@vipo.or.jp
 
※お問い合わせは、件名に「FBF」とご明記の上、メールにてお願い申し上げます。
 
 

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