- 2024.07.12 募集情報
- 【First Cut+アワード受賞】日本初!「First Cut+(プラス) Summer Edition 2024」にて『沼影市民プール』がFirst Cut+ Works in Progress Awardを受賞!
「First Cut+(プラス) Summer Edition 2024」にて日本初の受賞!
「First Cut Lab Japan 2023」参加企画『沼影市民プール』
VIPO(ヴィーポ)は、経済産業省、令和5年度「我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業(コンテンツ産業の海外展開等支援)(JLOX+)」の一環として、日本映画を対象とした実写長編映画の編集コンサルテーションプログラム「First Cut Lab Japan」および次のステップとなる映画祭戦略や海外配給等の海外展開をサポートする「First Cut+ (プラス)」を実施しています。
この度、「First Cut Lab Japan* 2023」参加企画『沼影市民プール』(プロデューサー:竹中香子/監督:太田信吾)が、2024年6月30日(日)~7月2日(火)にカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2024で開催されたピッチ・プログラム「First Cut+(プラス)Summer Edition 2024」にて、日本企画としては初となる「First Cut+ Works in Progress Award」を受賞しました。
本賞は著名な3名の審査員によって「First Cut+(プラス)Summer Edition 2024」に選出された8企画 (https://www.kviff.com/en/film-industry/book-of-projects/first-cut-plus/2024)から、作品力と完成後の展開に最も期待出来る1作品に対し賞が決定され、賞金5,000ユーロが授与されます。
ヨーロッパを拠点に実写長編映画の編集コンサルテーションを実施している「First Cut Lab」(運営:Tatino Film)とVIPOとの共催による、日本では初となる日本映画を対象とした実写長編映画の編集コンサルテーションプログラムです。

審査員(敬称略)
Barbara Wurm:ベルリン国際映画祭キュレーターおよび映画研究者
John Nein:サンダンス国際映画祭シニアプログラマーおよび戦略的イニシアティブディレクター
Lenka Tyrpáková:フィナーレ・プルゼニ映画祭アーティスティックディレクターおよびプログラマー

審査コメント
「新鮮と驚きに満ちたパーソナルな喪失の肖像が私たちを魅了し、予期しないテンポで独特の場所とそこに集う人々へと導いてくれます。『沼影市民プール』は、公共、コミュニティ、職場、そしてクィアにとっての場所の喪失を5段階の死の受容プロセスを喚起する美しい瞑想で表現している。」
“A fresh, surprising and personal portrait of loss that brings us into the fascinating, unexpected rhythms of a unique place and its people, Numakage Public Swimming Pool invokes the five stages of grief to create a beautiful meditation on the death of a public space, a community place, a queer space and a workplace.”

参加者受賞コメント

プロデューサー
一般社団法人ハイドロブラスト
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭での経験は、今回が初めての長編プロデュースとなる私にとって、大変貴重なものでした。私は、10年近くフランスで演劇に関わっていましたが、太田監督と短編映画『現代版城崎にて』を制作したことをきっかけにプロデューサーとなりました。『沼影市民プール』は、First Cut Lab Japan 2023に選出いただき、国際映画祭のプログラマーやプロデューサーから国際的な視点で多様なフィードバックをもらいました。ピッチングで、私たちのチームが完全なインディペンデントであること、そして、低予算で製作した作品ではあっても、映像芸術として絶対的な自信を持っていることをお伝えし、このような賞を頂くことができたのは、ひとえに太田監督の作品の力であり、彼が社会に投げかけた問いが、国境を超えて伝わったと肌身で感じる出来事でした。
世の中は、インディペンデントでなければ撮影できない現実で溢れています。そして、世の中で見えないことにされている現実を、あえて現出させることは私たちアーティストの使命です。この映画に関わってくださった全ての方々に感謝の意を表明するとともに、映画完成まで邁進していくことを誓います。

監督
一般社団法人ハイドロブラスト
都市開発における心のケアというテーマは普遍的な題材だと感じていましたが、今回の受賞でそのことに改めて自信を持つことができました。国際経験豊かなメンターたちによって海外映画祭への展開に必要不可欠なスキルや知識を学べただけではなく、今まさに私たちが実践的に制作している映画をいかに国内外に届けるか、試行錯誤の刺激的な時間を過ごさせていただきました。インディペンデントで忖度のない映画を作り、世界に届けていく上でとても心強いプログラムでした。制作段階からプロセスを信頼できる他者との共有は、多面的に映画のポテンシャルについて試行錯誤する時間はかけがえのないものでした。政府は「新しい資本主義」の一環として、映画やドラマなど日本のコンテンツ産業の制作現場を官民連携で支援し、海外展開をさらに後押しする戦略に取り組み始めていらっしゃるようですが、このプログラムこそまさにその理念にあったものだと感じました。是非、若い才能が世界に羽ばたくために今後もこの事業が国のサポートも受けながら日本で開催され続けていくことを切に願っています。引き続き制作に邁進してまいります。今回は本当にありがとうございました。
企画名:『沼影市民プール』(Numakage Public Swimming Pool)

50年に渡り”海なき町の海”として愛されてきた、さいたま市の沼影市民プール。
ここは高齢者にとっては健康増進の場所として、家族連れや子供たちはレジャーの施設として、そしてゲイの男性たちは出会いの場所として広く愛されてきた。しかし、都市開発計画は住民の反対運動や愛する場所を消失する心の問題を無視してプールの解体を決定してしまう。生と死や心のケアをテーマに一貫して映画を作ってきた監督の太田信吾は、人間だけではなく、建築や場所の喪失においても必要となる死の受容のプロセスを探究し始める。(2024年秋完成予定)
https://www.vipo.or.jp/news/41598/
お問い合わせ先
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
グローバル展開事業部
E-mail:matching@vipo.or.jp 担当:谷元






