VIPO(ヴィーポ)は、2023年3月16日(木)に、日本の制作現場では、まだ馴染みの薄い「ショーランナー」の役割や、企画開発から制作までの業務の流れ、脚本家との違いなどについてのセミナーを実施しました。
講師は、テレビシリーズ「SHOGUN」のショーランナーであるジャスティン・マークス氏。ジャスティン・マークス氏は、ハリウッドで実際に脚本家、プロデューサー、そして、ショーランナーとして活躍されており、『Top Gun: Maverick』では原案者として、本年度のアカデミー賞「脚色賞」にもノミネートされた方です。ご自身の「SHOGUN」での経験を中心に、ショーランナーとはどうあるべきか、また、ショーランナーの任務は、答えを提示するのではなく、質問を提示すること、さらに「SHOGUN」での文化的信憑性に対する責任についてなど、まさに実体験を元にした貴重な話を多々聞くことができ、映像制作関係者やプロデューサーなど、多くの方々ご参加いただき、大変好評を得ました。
実施概要
日時 |
3月16日(木) 10:30~12:30 |
講義 |
2時間(うち質疑応答:30分)※日英逐次通訳付き |
会場 |
「Zoom」によるオンラインセミナー |
アンケート結果(抜粋)
- そもそもショーランナーの業務やライターズルームの権限を理解していないまま進んでいた部分も大きく、とても参考になった
- 現在ハリウッドで活躍するショーランナーとは、チームとの連携や責務、経験から得られた知識やモチベーション維持など、生の声を聴くことができ、とても有意義なセミナー内容だった。
- 実際に活躍されている方の話は納得感があった。自分の仕事のやりかたにすぐに役立つ示唆をえられた。
- 自分にとっては既存の知識や情報を固めるような内容だった
- 映画・ドラマのライターの立ち位置の違いや、問いの設定の話など非常に勉強になった。
- 海外へ原作の提案を行うにあたってヒントを得ることできたと感じ、有益なセミナーでした。
登壇者プロフィール
JUSTIN MARKS(ジャスティン・マークス)氏
2023年アカデミー賞にノミネートされている脚本家であり、テレビドラマのクリエイター及びエグゼクティブ・プロデューサー。長編映画では、トム・クルーズがアイコニックな役を再び演じた世界的大ヒット作「トップガン マーヴェリック」(ジェリー・ブラッカイマー、パラマウントスタジオ製作)の脚本を担当。全世界で約15億ドルの興行収入を記録している。また、全世界で10億ドル近い興行収入を記録したウォルト・ディズニー・カンパニーのヒット作「ジャングル・ブック」(ジョン・ファブロー監督)の脚本も担当。 出演は、スカーレット・ヨハンソン、イドリス・エルバ、ルピタ・ニョンゴ、ビル・マーレイ、クリストファー・ウォーケン、ベン・キングズレーなど。 現在、続編が企画されている。 現在は、ミュージックプロデューサー、ワイクリフ・ジョンの人生を基にしたNetflixのミュージカルアニメ「THE PRINCE OF PORT-AU-PRINCE」の脚本とプロデュースを担当中。テレビ番組では、ジェームズ・クラベルの小説を基にしたFXの大作ドラマシリーズ「SHOGUN」の共同クリエイター兼ショーランナーを務める。過去にはJ.K.・シモンズ主演で2シーズン放映されたStarzのテレビ番組「COUNTERPART」のクリエイター兼ショーランナーも務めた。
代理人はタレントエージェンシーCAA、Lit Entertainment Group、そして弁護士のStephen ClarkとMelissa Rogal。
お問い合わせ
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
映像事業部/グローバル事業推進部(伊藤・山﨑)
e-mail: seminar@vipo.or.jp
※メールでお問合せいただく場合には件名に「ショーランナー」とご明記ください。