VIPO

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2023.01.30 事業報告
文化庁委託事業「海賊版対策セミナー」実施報告

 VIPO(ヴィーポ)は、文化庁からの委託を受け、令和4年度「海賊版対策事業(トレーニングセミナー)」の一環として、特定の国・地域等における海賊版取締りの実効性を高めながら、正規版の流通促進を目的に「海賊版対策セミナー」(無料)を12月9日(金)、12月13日(火)、12月20日(火)の3回にわたり、オンラインにて実施しました。
 
 本セミナーでは、海賊版対策だけではなく、正規版の流通も目指し、両輪として著作権の保護だけではなく、正規版の流通も促進していかなければならないとの考えから、3つのセッションでセミナーを構成し、国内外の参加者からも大変好評を得ました。
 

実施概要

総合MC:弁護士 石堂 瑠威氏(TMI総合法律事務所)
弁護士 石堂 瑠威氏
 

第1回(12月9日〈金〉):現状把握と問題提議。シンガポール・タイ・フィリピンの専門家との対話。

 
登壇者
 
(1)タイ:Umasiri Taron氏(Deputy Secretary, The National Federation of Motion Pictures and Contents Associations (MPC) and Committee, The Intellectual Property Association of Thailand (IPAT))
(2)フィリピン:Nelson P. Laluces氏(Office of the Deputy Director General for Administration, Registration and Adjudication)(ODDG-ARA)
(3)シンガポール弁護士:Yvonne Tang氏(Drew & Napier)
(4)タイ弁護士:Pongsacha Chayapong氏(TMI Associates)
(5)フィリピン弁護士:Mary Rose Dizon氏(BCCSLAW)
 

Umasiri Taron氏
Umasiri Taron氏
Nelson P. Laluces氏
Nelson P. Laluces氏
Yvonne Tang氏
Yvonne Tang氏
Pongsacha Chayapong氏 
Pongsacha Chayapong氏
Mary Rose Dizon氏
Mary Rose Dizon氏

 
登壇内容(抜粋)

  • どの国においても、コロナ禍での影響下により、コンテンツ配信の増加とともに、海賊版が急増していた。
  • 近年の急激なデジタル技術の向上に伴い、新たな対策を講じる動きはあり、法的な面からも海賊版対策は強化されている。
  • 物品だけでなく、不法ダウンロードが急増し、サイト上だけの取締りでは、不十分な部分も多く、抜本的な対策迫られている。
  • クローズサイトへの対策がまだ不十分であり、国民へ向けた教育的な観点を重視する取組みも重要視されてきている。
    ※報告システムの強化など。
  • 著作権の「登録制」への疑問提起。
  • VIPOが管理している「Japan Content Catalog(JACC®※)」「Japan Creator Bank」「Japan Book Bank」の紹介。
    ※登録商標“JACC”は,当機構が株式会社ITSCから許諾を得て使用しています。

第2回(12月13日〈火〉):ケース・スタディ。3か国の著作権侵害訴訟とIPビジネスの成功例から学ぶこと。

 
登壇者
 
(1)シンガポール弁護士:Ruby Tham氏(Drew & Napier)
(2)タイ弁護士:Suebsiri Taweepon氏(Tilleke & Gibbins)
(3)フィリピン弁護士:Thaddeus Taliño氏(BCCSLAW)
(4)シンガポール事例:中山 淳雄氏(株式会社Re entertainment 代表取締役社長)
(5)タイ事例:Nirada Sirikachaporn氏(Licensing and Merchandising Manager, Dream Express (DEX))
(6)フィリピン事例:Chawie Songsong-ward氏(Head Clients at ABS-CBN corp)

Ruby Tham氏
Ruby Tham氏
Suebsiri Taweepon
Suebsiri Taweepon氏
Thaddeus Taliño氏
Thaddeus Taliño氏
中山 淳雄氏
中山 淳雄氏
Nirada Sirikachaporn氏
Nirada Sirikachaporn氏
Chawie Songsong-ward氏
Chawie Songsong-ward氏

 
登壇内容(抜粋)

  • 日本コンテンツはアニメ・キャラクターを中心に、非常に人気のあるコンテンツであり、全く違う価値観、文化を持つ、東南アジア各国においても多く受け入れられている。
  • 各国とも、海賊版対策のイタチごっこを終わらせるのは難しいのは事実である。
  • ただ、ライセンサーとも連携をし、消費者が正規品を使えるようなサポートが必要であるとともに、それを持続可能にしていくことが最重要。
  • セミナーやトレーニングを公的機関、民間機関、両方に行って意識を高めていく必要が今後も求められている。
  • 教育や知識を広め、国民の意識を高めていただくということが非常に重要であり、各国の政府機関が中心となり、その役割を担っていただく必要がある。
  • 知財のマネタイズ化のPRだけではなく、健全なエコシステムを築いて、知財そのものを伸ばしていくというのが重要なのではないか。

第3回(12月20日〈火〉):近未来への提言。アニメーション映画『竜とそばかすの姫』世界的ヒットから考える、オリジナルIPの守り方と攻め方。

 
登壇者
 
(1)林 美千代氏(ブランドプロミス合同会社 代表)
(2)千陽 崇之氏(株式会社CHIZU Music Supervision 代表)
(3)風早 完次氏(株式会社Culture Connect 代表)
(4)シンガポール弁護士:Yvonne Tang氏(Drew & Napier)
(5)タイ弁護士:Ploynapa Julagasigorn氏(Tilleke & Gibbins)
(6)フィリピン弁護士:Ronna Echavez氏(BCCSLAW)

林 美千代氏
林 美千代氏
千陽 崇之氏
千陽 崇之氏
風早 完次氏
風早 完次氏
Yvonne Tang氏
Yvonne Tang氏
Ploynapa Julagasigorn氏
Ploynapa Julagasigorn氏
Ronna Echavez氏
Ronna Echavez氏

 
 
登壇内容(抜粋)

  • 日本のコンテンツが世界の市場へ進出するために何をしなければならないのか?世界で日本のアニメの人気があるといえども、世の中に海賊版が溢れ、著作権侵害がおこり、作品の世界観まで消えてしまうことのないようにするための施策を丁寧に説明。
  • 正規のローカライズ版があれば、海賊版を取巻く状況が改善され、また、品質が高ければ海賊版の質を超えてくる。
  • ローカリゼーションガイドラインの重要性を改めて理解したと同時に、運用の難しさを再認識するかたちとなった。
  • ガイドラインを提出しても、国の商習慣や文化、法律の問題で、頓挫することもあり得るが、作品の世界観を重要視し、訴求や教育を継続していくことの重要性を認識すべきである。
  • 海賊版対策における法的観点からの専門家の意見だけでなく、コンテンツ業界の世界進出に向けたノウハウやガイドラインの重要性などの説明。

 

アンケート回答(抜粋)

  • 準拠法、それぞれの法域に関連する手続きについて、非常に有益なプレゼンテーションが行われたと思う。
  • 万が一知的財産権の侵害があった場合、どこに苦情を申し立てればいいのかが理解できた。また、日本のクリエイターのデータベースへのリンクも保存した(実際、これはとても役に立つ)。
  • 私たちがビジネスをスタートするにあたり、良い知識とアイデアが得られた。
  • 統計などの情報しか知らなかったが、直接当事者の生の声を聞くことができ、とても勉強になった。
  • 海賊版に関する法的な視点が変わりました。
  • 海賊版について、特に私の国での対処の仕方について、より多くの情報を得ることができた。

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