VIPOは、経済産業省「令和2年度コンテンツ海外展開促進事業(コンテンツ関連ビジネスマッチング事業)」の一環として、2021年2月8日(月)〜3月5日(金)の日程で、オンライン開催された北米最大のキッズエンターテインメント産業見本市“Kidscreen Summit Virtual(キッズスクリーンサミットバーチャル)”において、ジャパンデリゲーションとして、パビリオンを出展しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めての完全オンライン開催となったKidscreen Summit。世界各国さまざまなタイムゾーンからの参加者を考慮して、時差のある相手と十分に商談をスケジュールできるように、開催期間を通常の4日間から、1カ月間に延長しました。「Kidscreen Summit Virtual 2021」のジャパンデリゲーションには、過去最多の、以下13社の日本企業が参加しました。
・株式会社ABCアニメーション
・株式会社ACALI
・株式会社Flying Ship Studio
・株式会社KADOKAWA
・STUDIO4℃
・TMS Entertainment, USA Inc
・エイベックス・ピクチャーズ株式会社
・株式会社手塚プロダクション
・株式会社テレビ朝日
・東映アニメーション株式会社
・日本アニメーション株式会社
・株式会社ピコナ
・マーザ・アニメーションプラネット株式会社
各社は会期中、昼夜逆転の時差に苦労しながらも、海外マーケットへ自社コンテンツを展開するため商談の機会を持ちました。商談以外にも、昨年度までの実地開催と同様に、大手バイヤーが求める作品やビジョンについて聞けるセッション”In Conversation with…”、1対1でピッチングができる”Speed Pitching”や”Coffee with…”といったセッションもオンラインで実施され、ピッチイベント以外のセッションは1ヶ月間アーカイブされるほか、例年はオプション価格が設けられている業界上級者向けの講座”Master Class”のセッションが今年は特別にビジネスパスで聴講でき、大手バイヤーにピッチをする際の心得など貴重な話を聞くこともできました。
大手のバイヤーは各セッションにおいて、求める作品の傾向などの話以外にも、Kidscreen側からの質問で、「コンテンツに登場するキャラクターの多様性」や「コンテンツ製作陣の(人種、ジェンダーにおける)多様性」に関する会社の考え方や取り組み状況、新型コロナウイルスで子どもたちがどう変化しているか等、世界のキッズコンテンツ業界におけるホットトピックへの見解について答えていました。
その他にも、ネットワーキングができるようにバーチャル上の「ラウンジ」機能があったり、カクテルやピザを一緒に作って楽しむセッションなど、様々なセッションにより、他のオンライン見本市ではできない体験をすることができる1ヶ月間となりました。
ジャパンデリゲーション参加企業が約1ヶ月の会期中に行った商談は、合計117件、今後のビジネスにつながる結果となり、実施したアンケートにおいては、参加13企業すべてが、今年のKidscreen Summit Virtualへの参加を有意義だったと回答しました。
毎年2月に米国マイアミで開催され、アニメーションだけに限らず、TV番組、ゲーム、おもちゃなど、キッズ向けのコンテンツの見本市として北米最大のイベント。TV局や配信プラットフォームのディストリビューターやライセンサー、アニメーション会社のプロデューサーやクリエイターはもちろん、おもちゃメーカーなども多く参加します。
また、北米の大手製作スタジオや配信大手も毎年参加し、彼らのセッションに参加できるだけでなく、キーマンと知り合うチャンスも多く、共同製作の商談も活発に行われます。欧米各国だけでなく、韓国をはじめとして、アジアからも毎年多くの企業が出展・参加。
「Kidscreen Summit」公式サイト(英語)
日本のアニメ、マンガ、映画、音楽等のコンテンツの成長を継続し、発展させていくため、コンテンツの海外展開に向けた市場を拡大するとともに、コンテンツを主軸としたオープン・イノベーションを促進し、関連産業への波及を生み出していくことを目的としたプロジェクト。日本発のアニメ、マンガ、映画、音楽等のコンテンツや先進的なコンテンツ技術に係るビジネスマッチングの機会を提供することにより、日本コンテンツの国際取引活性化や新市場創出を図ります。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
グローバル事業推進部
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