NPO法人 映像産業振興機構は、2009年より映像産業の人材育成基盤セミナーとして「シナリオアナリストセミナー」を実施し、ご好評をいただいておりますが、本年度はシナリオだけでなく、キャラクターに関する基盤セミナーを実施することになっています。このたび2010年10月7日より11月18日にかけて開催する「キャラクターメイキング＆キャラクターアナリストセミナー」のテキスト本『キャラクターメイキングの黄金則』が完成しました。
キャラクターには、俳優が役作りによって作り出すものや、漫画やアニメ、ゲームの登場人物などがありますが、長く人々の記憶に残るキャラクターはそう多くはありません。日本はアメリカとならぶキャラクター王国ですが、強く印象に残るキャラクターを作るには、生み出すだけでなくそのキャラクターに合った科学的なマーケティングが欠かせません。これまで俳優からアニメまで、幅広いジャンルを網羅したキャラクターメイキング理論は殆ど存在せず、職人芸や熟練者のカンや経験にまかされていました。本書はキャラクターを人類史的見地、クリエイター的見地、そしてビジネス的見地から捉え、コンピューターを最大限活用しながら制作し、活用するための手法と論理的な指針を示し、実際に使えるメソッドを提案するという世界でも始めてと言っていい試みです。
また、「キャラクターメイキング＆キャラクターアナリストセミナー」では、本テキストに基づき、サンプルを紹介しながら誰もが潜在能力を持つキャラクターメイキングを実践するとともに、キャラクターを構成する数々の要素に基づき、キャラクターや俳優のキャスティングが的を得たものであるかどうか、どのようなマーケティングが必要がなどを制作的、産業的な観点から分析・評価するための手法を紹介します。

「キャラクターメイキングの黄金則」

目次

第1章 キャラクターの基礎知識、第2章 多様なキャラクターメイキングとDREAM手法の実際、第3章 キャラクターメイキング10の黄金則、第4章 キャラクターメイキングと感性、第5章 新しい職能 キャラクターアナリストとその作業

著者

金子 満 教授 （東京工科大学）
フジテレビの制作部、映画部を経て、アメリカMGMスタジオで「ドクトルジバゴ」のデイヴィッドリーン、「拳銃無宿」のヴィンセントフェネリー組に配属、帰国後CGスタジオ「JCGL」を創立、アメリカでメトロライトスタジオを創設、「トータルリコール」の特殊効果（アカデミー特別視覚効果賞）やコンピュータ・アニメ制作システムを開発、帰国後、慶応義塾大学SFC教授を経て、現在、東京工科大学大学院情報メディア研究科教授、学術博士（東京工業大学）。著書に『映像コンテンツの作り方』、『シナリオライティングの黄金則』など。

近藤 邦雄 教授 （東京工科大学）
名古屋工業大学卒業、工学博士（東京大学）、名古屋大学、東京工芸大学、埼玉大学工学部情報システム工学科を経て、現職。情報処理学会グラフィクスとCAD研究会主査、画像電子学会副会長、ヴィジュアルコンピューティング研究委員会委員長、日本図学会副会長、図学教育研究会委員長など歴任。情報処理学会25周年記念論文賞、日本図学会賞、NICOGRAPH奨励賞など受賞。専門分野はコンピュータグラフィックス、インタラクティブモデリング、感性情報処理などディジタルコンテンツ制作手法の研究に従事。

発行･発売

株式会社ボーンデジタル

定価

3,360円（本体3,200円 + 税）

「キャラクターメイキング＆キャラクターアナリストセミナー」概要

講義概要

※内容は予告なく変更する可能性がございますが、ご了承下さい。

ドキュメント

VIPO主催 人材育成基盤セミナーシリーズ#4 キャラクターメイキング＆キャラクターアナリストセミナーテキスト本 『キャラクターメイキングの黄金則』完成のご案内