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2016.12.14 事業報告
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【映画プロデューサー養成セミナー 基礎編】全4回 開催報告

VIPOでは、映画プロデューサーや映画プロデューサー志望の方を対象に、2016年11月11日・18日・25日、12月2日の全4回(毎週金曜日)の日程で、映画監督であり早稲田大学名誉教授の安藤紘平氏を講師に迎え、「映画プロデューサー養成セミナー 基礎編」を開催しました。受講者は、映画・TV・アニメなど映像コンテンツのプロデュースの実務に関わる方が約半分いた中、「プロデューサー」に興味を持つ映像以外のコンテンツ業界の方の受講もありました。
 
全4回の講義では、メジャーな商業映画から小規模作品までをカバーし、企画の立て方・書き方、プロットの書き方、脚本の仕組みと構成理解、予算の立て方などをレクチャー。最終回では映画『トイレのピエタ』の松永大司監督を迎え、同作品の企画~製作過程の話を交えて講義を行いました。また最終日の講義終了後に開催された懇親会では、和気あいあいとした雰囲気の中、安藤先生・松永監督・受講者による活発な交流とネットワーキングが行われました。終了後のアンケートでは、受講者の96%が「有益だった」と答え、92%が「自分の能力向上に役立つ」という満足度の高いセミナーとなりました。
 

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開催内容

【プログラム&日程】
11月11日、18日、25日、12月2日
毎週金曜日18:30~21:30(18:00受付開始)
 

●第1回:11月11日(金)「プロデューサーとは何か、企画の立て方・書き方」
プロデューサーの仕事、求められる資質と能力、また映画製作の流れと日本映画産業の現状・マーケットの構造についてレクチャー。企画の立て方のポイントとして、作品のクオリティから公開規模までの想定や、企画書・あらすじの書き方も説明。
 

●第2回:11月18日(金)「脚本の書き方・読み方、映画の始まり方、オープニングとエンディング、キャラクター」
映画脚本の基本的な知識をレクチャー。監督や脚本家と議論して映画製作を進めていくために、プロデューサーが脚本を読みこなす重要性や、実際の作品の脚本を紹介しながら脚本の基本的な書き方と構造を説明。脚本の読み方・書き方を初めてきちんと学ぶ受講者が多く「映画の観方が変わる」という感想が寄せられました。
 

●第3回:11月25日(金)「脚本の分析とプロデューサーの意図 脚本のスケールと映画のスケール」
第2回に引き続き、脚本の基本構造、ストーリーラインやプロットポイントの作り方をレクチャー。また映画の予算について、邦画超メジャー作品、中規模ヒット作品、小規模作品の3つのモデルケースにおいて各予算項目をそれぞれの目安となる金額で説明。映画製作の裏側のリアルに迫った数字が提示されました。
 

●第4回:12月 2日(金)「映画化までの準備と予算  『トイレのピエタ』における実際」
前半は、安藤先生による第3回の続きから、ヒットする映画のタイトルのつけ方や、大中小3つのヒット規模による映画収支の読み方を説明。後半は、『トイレのピエタ』の松永監督より、作品の企画立ち上げから撮影、公開まで、プロデューサーとの実際のやり取りを安藤先生の質問を交えて説明。監督側から見たプロデューサーの役割について、またプロデューサーのあるべき姿が力説されました。
 
【受講対象者】将来の映画産業を担うプロデューサー / コンテンツ業界でプロデューサー志望の人
【参加費】(全4回) 一般40,000円(税込)/ VIPO会員20,000円(税込)
【受講者】39名 
【会場】特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ホールR 東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2階
 
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受講者の声 VIPO実施アンケートより

・非常に内容の濃いセミナーでした。とくに脚本の読み方の部分、プロデューサーとしての心構えの部分、大変参考になりました。
・毎回3時間があっという間でした。
・現役の劇場監督のお話が聞けたこと、シナリオの大切さを具体的に教えていただき、大変参考になりました。
・台本づくりのイロハなど、普段誰も教えてくれないことを勉強できました。
 

講師略歴

早稲田大学名誉教授 安藤紘平氏

ando-21944年生まれ。1968年、早稲田大学理工学部卒業。同年TBS入社、事業局・メディア推進局局次長などを経て、2004年退職。2003年、早稲田大学客員教授を経て、2004年から早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授。日本映画監督協会国際委員。大学在学中から劇団天井桟敷に所属、映像作家として活動。1969年、電子映像を使った日本初のフィルム『オー・マイ・マザー』でオーバーハウゼン国際短編映画祭入選、同作品は米国ゲッティ美術館、横浜美術館などに収蔵。1994年、ハイビジョン撮影を35ミリフィルムに変換した『アインシュタインは黄昏の向こうからやってくる』で、ハワイ国際映画祭銀賞特別賞、国際エレクトロニックシネマフェスティバル・アストロラビウム賞を受賞。その他、作品、受賞歴多数。デジタル、ハイビジョンに先鞭をつけた映画作家として世界的に著名であり、2001年にはパリで安藤紘平回顧展が開催された。ほか『息子達』『フェルメールの囁き』がある。
 
 

映画監督 松永大司氏

matsunagac1974年生まれ。2010年度の「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」に参加し『おとこのこ』を制作。『ハッピーフライト』(監督:矢口史靖)、『蛇にピアス』(監督:蜷川幸雄)のメイキング監督や、「レスキューファイアー」(テレビ東京系)の監督を務める。性同一性障害の現代アーティスト“ピュ~ぴる”を8年間追い続けたドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』が第40回ロッテルダム国際映画祭、第11回全州国際映画祭など数々の映画祭から招待され、日本では2011年3月に公開。2015年6月公開の『トイレのピエタ』では第20回新藤兼人賞で銀賞、第56回日本映画監督協会新人賞など数々の映画コンクールで受賞。現在、15年半ぶりに活動を再開した伝説のロック・バンド、THE YELLOW MONKEYのドキュメンタリー映画(タイトル未定)を長期に渡り撮影中。2017年公開予定。

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