VIPOが企画・運営する文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2016」では、制作プロダクション5社にご協力を頂き今年度の製作実地研修(短編映画製作)を実施する運びとなりました。
11年目を迎える今回は、36の推薦団体より75名の応募があり、夏のワークショップを経て5名の作家を決定、現在は講師の指導による脚本開発を終了し、各制作プロダクションとの準備に入りました。
製作実地研修では、プロのスタッフのもと35mmフィルム撮影による短編映画の製作を行います。10月より撮影準備に入り映画の完成は2016年1月。2月から3月にかけて東京他で合評上映会及び劇場公開を行います。プロダクション5社の詳細は以下のとおりです。
1986年東京都生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修了。映画『バイバイ、マラーノ』(2013)、『或る夜の電車』(2014)を監督。HAIIRO DE ROSSI、Dragon One、ZORN、RHYME BOYA、般若などジャパニーズヒップホップのMVを多数手掛ける。第55回日本映画監督協会新人賞にノミネート。UR5ULA FILM POSSE代表。
推薦団体:東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻
1980年大阪府生まれ。京都産業大学卒業。大阪の映像制作事務所で修行ののち、2006年上京、イベント会社映像制作部に入社する。2008年に退社後は、様々な制作現場で経験を積む。初めて監督した短編『カミソリ』(2015)が水戸短編映像祭、ショートショートフィルム フェスティバル & アジア、福岡インディペンデント映画祭(優秀賞)、札幌国際短編映画祭などで上映。
推薦団体:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
1986年新潟県生まれ。九州大学芸術工学部卒業。在学中から自主映画の制作を始める。2009年より映像制作会社に勤務し、制作部、演出部として映画、CM、テレビ番組等の制作に携わる。2011年『大団円』が第21回シナリオS1グランプリ佳作を受賞。2013年からフリーランスの演出部として映画・ドラマ等の制作に携わる。2016年『ライフ・タイム・ライン』が第5回TBS連ドラ・シナリオ大賞受賞。現在は脚本家としてTVドラマ等に参加。
推薦団体:シナリオ・センター
1984年京都府生まれ。フォトグラファーとして活動する傍ら、ニューシネマワークショップにて映画製作を学ぶ。実習作品の『告白までたどりつけない』(2014)が第五回武蔵野映画祭にて審査員特別賞を受賞。卒業制作の『わたしはアーティスト』(2015)が、SKIPシティ 国際Dシネマ映画祭にて短編部門グランプリ、PFFアワード2015にて審査員特別賞を受賞。
推薦団体:ニューシネマワークショップ
1985年宮崎県生まれ。宝塚造形芸術大学で映画を学ぶ。卒業後、『BALLAD~名もなき恋のうた~』(2009/山崎貴監督)に助監督見習いとして参加。その後フリーランスの助監督として村川透、平山秀幸、佐藤純彌、佐藤太、井口昇、中村義洋、松本人志、羽住英一郎、大友啓史など、多くの監督のもとで経験を積む。
推薦団体:宝塚大学
1989年『Aサインデイズ』(崔洋一監督)でプロデューサーデビュー。その後、大映と角川映画にて製作畑一筋に44作品のプロデューサーを担当。主な作品は『CURE』(97/黒沢清監督)、『回路』(99/黒沢清監督/カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞)、『ガメラ』、『ガメラ2』、『ガメラ3』(95、96、99/金子修介監督)、『DEAD OR ALIVE犯罪者』(99/三池崇史監督)、『沈まぬ太陽』(09/若松節朗監督/第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞)など。
現在はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭 ディレクター。
「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」 とは ndjcは、次代を担う優れた長編映画監督の発掘と育成を目指し、平成18年度より実施しているもので、優れた若手映画監督を公募し、本格的な映像製作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施すると同時に、作品発表の場を提供することで、次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指しています。 ※その他、事業に関する詳細は、プロジェクトHPをご参照ください。 |