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2023.11.24 事業報告
「フランクフルト・ブックフェア2023」文化庁・VIPO事業実施報告

「フランクフルト・ブックフェア2023」
文化庁・VIPO事業実施報告

 
 2023年10月18~22日に開催された「フランクフルト・ブックフェア2023」において、VIPO(ヴィーポ)が運営を担う令和5年度文化庁「活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として、自主事業であるオンラインカタログサイト「Japan Book Bank」と本事業との共同ブースをジャパン・スタンドに出展いたしました。
 
 「フランクフルト・ブックフェア」は世界中の出版社やエージェントが集まる世界最大の書籍の見本市です。今年で開催75回目を迎えました。
 
 文化庁「活字文化のグローバル発信・普及事業」では、出展ブースとブックフェア会場内において、
(1)3名の作家のパネル展示
(2)芥川賞受賞作家、村田沙耶香さんの特別トークショーおよびサイン会
(3)日本の書籍をドイツで翻訳出版するための商談会 
を開催しました。
 
 また、自主事業であるオンラインカタログサイトの「Japan Book Bank」では、
(1)登録書籍の見本誌展示とサイトのデモンストレーション
(2)版権情報の閲覧や問い合わせが可能となるID登録
を促進しました。
 
各実施概要は以下のとおり。
 

フランクフルト・ブックフェア2023実施概要

会期 2023年10月18日‐20日(ビジネスのみ)、10月20日‐22日(パブリックデー)
会場 ドイツ、フランクフルト
テーマ ”And the story goes on”
カントリー・オブ・オナー(主賓国) スロベニア
ビジネス関係来場者 約105,000人/130ヵ国(2022年:93,000人)
一般来場者数 110,000人(2022年:87,000人)
プレス 7,000人
出展者 4,000社/95ヵ国
イベント数 2,600
エージェント・スカウトセンター 548デスク完売(約324エージェント)

 

 

文化庁「活字文化のグローバル発信・普及事業」実施概要

 
(1)ブース出展:作家3名のパネル展示
 日本の出版社が集まるジャパン・スタンドの一角に、文化庁はJapan Book Bankと合同で本事業のブースを設け、今後海外での活躍を期待する3名の作家にフィーチャーしたパネル展示を実施しました。連日多くの方がブースを訪れ、パネルをじっくり鑑賞したり、展示している書籍を手に取って熱心に読んだりしていました。作家や紹介作品の認知度向上に寄与した展示となりました。

場所 Hall 6.1_A96
紹介作家 市川 沙央、辻村 深月、李 琴峰

 

 
(2)村田沙耶香さん特別トークショー/サイン会
 文化庁は作家の村田沙耶香さんをお招きした特別トークショーおよびサイン会を開催しました。
 トークショーでは、ドイツのAufbau社で翻訳出版された3冊、『コンビニ人間』(文藝春秋)、『地球星人』(新潮社)、『生命式』(河出書房新社)の執筆過程や物語の背景などについて語っていただきました。満員となった会場では、立ち見を含め約350名の方がトークに耳を傾けました。
 トークショーの直後に別会場で開催されたサイン会には、開始前から150人以上が列をなし、トータルで約200名の方が来場されました。来場された全ての方に丁寧に対応されていて、ファンの方もとても喜んでいらっしゃいました。
 
<トークショー開催概要>

日時 2023年10月21日(土)12:00~13:00(現地時間)
会場 フランクフルト・ブックフェア – パビリオン
来場者数 約350名程度(満員のため入場制限あり)
登壇者 村田沙耶香(作家)、Katharina BORCHARDT(モデレーター)
アーカイブ視聴URL https://www.youtube.com/watch?v=1AbgjUJKY5k(英語)
共催 Litprom(ドイツ非営利出版団体)

 


(c) Anke Kluss / Litprom

(c) Anke Kluss / Litprom

 
<サイン会開催概要>

日時 2023年10月21日(土)13:30~15:00(現地時間)
場所 Hall 3.1_K70(Litprom booth内)
来場者数 約200名程度
共催 Litprom(ドイツ非営利出版団体)

 

 
(3)ドイツ出版社との商談会
 文化庁では日本の多様で豊かな活字文化を海外に発信・普及させるため、日本書籍の海外展開を支援することを目的とし、ドイツでの翻訳出版を目指す日本の事業者とドイツ出版社との商談会を10月19日(木)に開催いたしました。
 日本からの参加事業者に実施したアンケートでは、「ドイツの著名な文芸出版社の編集者と直接お会いする機会を得られた」「ドイツ出版社との新しい接点の構築ができた」「会いたいと思っていたところと会え、また興味についてもしっかりと聞き取りすることができた」などの声をいただきました。
 
<商談会開催概要>

日時 2023年10月19日(木)9:00~13:00(現地時間)
場所 フランクフルト・ブックフェア会場内会議室
参加社数 日本: 6社、ドイツ: 13社
共催 Litprom(ドイツ非営利出版団体)

 

VIPO自主事業「Japan Book Bank」実施概要

 
 日本の出版コンテンツを日・英で検索できるオンラインカタログサイト「Japan Book Bank」では、昨年度のフランクフルト・ブックフェアに引き続き、登録書籍の紹介と、サイトのデモンストレーション、ID登録の促進をブースにて実施しました。
 
(1)ブース出展:書籍紹介

場所 Hall 6.1_A96
紹介作品 「Japan Book Bank」登録書籍・特別企画「フランクフルト特集」登録書籍

 
(2)サイトのデモンストレーションとID登録促進
 ブースを訪れた海外出版社に向け、サイトの活用方法を案内し、フランクフルト・ブックフェア以降もオンライン上で自由に版権の問い合わせができるよう、ID登録を促しました。
 配布したノベルティやチラシの効果もあり、期間中のみで約50名の海外出版社にID登録をしていただきました。
 
○実施内容・ブースアクセスの詳細はVIPOサイト(https://www.vipo.or.jp/news/37474/)をご確認ください。


 

文化庁「活字文化のグローバル発信・普及事業」 https://www.vipo.or.jp/project/jppp/

日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させるため、海外発信の基盤となる翻訳家の発掘・育成を行うとともに、出版社等による作品の海外展開を促進し、あわせて、世界の文学関係者、出版関係者等を対象に、日本の活字文化の理解をより深めるための活動を実施いたします。

 
 

「Japan Book Bank」とは https://japanbookbank.com/

「Japan Book Bank」は、日本の出版コンテンツの翻訳出版に興味を持つ海外の出版社や、映像化を希望する映像制作会社やプロデューサー向けに構築した日本の出版コンテンツを検索できるウェブサイトです。本サイトには、海外における翻訳出版や映像化の原作としての活用に強い興味と意欲を持つ日本の出版コンテンツが登録されています(新規登録募集中)。コンテンツの内容や海外版権に関する許諾状況の検索機能だけではなく、問い合わせ機能も実装されているため、ご登録いただいた日本の出版社は本サイト上で海外展開に関する相談や依頼を直接受けることが可能です。

 
※「Japan Book Bank」は、VIPOと一般社団法人日本書籍出版協会(https://www.jbpa.or.jp/)が共同で運営しています。
(運営協力:株式会社トーハン(https://www.tohan.jp/))
 


お問い合わせ先

特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
〇文化庁令和5年度「活字文化のグローバル発信・普及事業」事務局
情報サービス事業部:内島、田吹 E-mail: jppp_vipo@vipo.or.jp
 
〇「Japan Book Bank」
情報サービス事業部:高橋・國崎 E-mail: jbb@vipo.or.jp
※お問い合わせの際は、件名に「FBF」とご明記ください。