VIPO

新着情報

2022.07.15 事業報告
「アヌシー国際アニメーション映画祭 2022」併設見本市「MIFA」リアル出展報告


 VIPO(ヴィーポ)は、文化庁令和4年度メディア芸術海外展開事業の一環として、アヌシー国際アニメ―ション映画祭2022併設見本市「MIFA」にブースを出展し、会期中にトークイベント、上映、レセプション等を実施いたしました。

 
 アヌシー国際アニメーション映画祭は、2022年6月13日(月)~18日(土)にフランス・アヌシーで開催され(併設見本市「MIFA」は、2022年6月14日〈火〉~17日〈金〉)、今年度は98カ国からフェスティバルへ参加があり、参加登録者数は13,248人で、3年ぶりのリアル開催ということもあり、過去最高の登録者数を更新しました。また、「MIFA」の参加者は4,300人、バイヤーは300人が参加しました。
 
 期間中は300回の上映と、165以上のイベントやセミナーなどが実施され、無料の野外上映の合計観客数は、約50,000人にも及びました。

(1)MIFAブース出展

本事業ではブース内で展示を行い、日本の女性クリエイターに焦点を当て、日本で素晴らしいアニメーション作品を生み出すために、精力的に活動しているクリエイター11名を紹介。
約45㎡の空間で、9作品の映像をiPadで紹介したほか、デザイン、作画、絵コンテなどの中間制作物を始め、ストップモーションアニメーションの人形や小物なども展示し、作品がどのように制作されているかを紹介しました。ブースに訪れた方々は熱心に鑑賞するだけでなく、作家やスタッフへ積極的に質問する姿も多く見受けられました。

  • 企画テーマ:「自由な発想、大胆な挑戦〜日本の女性アニメーション制作者たち」(Inspired and Audacious: Women Creators in Japanese Animation)
  • 企画ディレクター:岡本美津子(東京藝術大学大学院教授、副学長)
  • 企画コ・ディレクター:関 弘美(東映アニメーション株式会社プロデューサー)、若見ありさ(アニメーション作家、東京造形大学准教授)

<紹介作品・クリエイター>
 
『Sonny Boy』藤野真里(美術監督)
第25回メディア芸術祭アニメーション部門 優秀賞、
アヌシー国際アニメーション映画祭2022 テレビ部門 公式セレクション
 
『骨嚙み』矢野ほなみ(監督)
第25回メディア芸術祭アニメーション部門 新人賞、
アヌシー国際アニメーション映画祭2022 短編部門 公式セレクション
 
『不安な体』水尻自子(監督)
第25回メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品、
アヌシー国際アニメーション映画祭2022 短編部門 審査員特別賞
 
『魔女見習いをさがして』鎌谷 悠(監督)、中村章子(作画監督)
第25回メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品、
アヌシー国際アニメーション映画祭2021 正式上映
 
『I’m Late』冠木佐和子(監督)
第25回メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品
 
『Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」』松本理恵(監督)                        
 
『Blink in the Desert』副島しのぶ(監督)
 
『平家物語』山田尚子(監督)、 吉田玲子(脚本家)        
  
『游子の子』(G9+1「穴」)一色あづる(監督)
 

(2)MIFA Partner Screening

企画テーマ「Inspired and Audacious: Women Creators in Japanese Animation」のもと、特別に編成したアニメーションプログラムを「MIFA」参加者向けに上映しました。
上映後には、現地を訪れた本企画ディレクターの岡本美津子氏、企画コ・ディレクターの関 弘美氏と若見ありさ氏に加え、『魔女見習いを探して』の鎌谷 悠監督の4名によるQ&Aセッションを実施、参加者が積極的に質問をし、盛り上がりを見せました。

上映日時 6月16日(木)午後6 :00 – 7 :30

 

(3)MIFA Campus

「ガールズアニメが切り開くアニメの未来」と題したトークセッションを実施。モデレーターとして企画ディレクターの岡本美津子氏、スピーカーとして『魔女見習いを探して』の関 弘美プロデューサーと鎌谷 悠監督が登壇し、お二人が手がけた同作品の制作過程について語りました。会場には多くのフランスの学生や各国のアニメーション関係者、ジャーナリストが参加し、非常に熱心にトークに耳を傾けていました。

日時 6月17日(金)午前10:45 – 12:00
テーマ 「ガールズアニメが切り開くアニメの未来」
登壇者 関 弘美(プロデューサー/東映アニメーション)、鎌谷 悠(監督/東映アニメーション)
モデレーター 岡本美津子

 

(4)レセプション

主に参加クリエイターと海外のプロフェッショナルとのネットワーキングを目的としたレセプションを実施しました。会場には、文化庁の椎名ゆかり調査官、企画ディレクター 岡本美津子氏、企画コ・ディレクター 関 弘美氏、若見ありさ氏、鎌谷 悠監督の参加をはじめ、『犬王』の湯浅政明監督、『幾多の北』の山村浩二監督、『ガスー』のひらのりょう監督らからもご挨拶いただきました。総勢150名近くの方にご来場いただき、国際的な交流の機会となりました。

日時 6月15日(水)午後7 :00 ‐9:00
会場 MIFA会場内

 
>>クリエイター紹介ページ:「アニメーション・クリエイターズ・ファイル2022」(メディア芸術海外展開事業HP内)
http://jmaf-promote.jp/en/creators_file/animation/2022/

アヌシー国際アニメーション映画祭 公式サイト
https://www.annecy.org

メディア芸術海外展開事業 サイト
https://jmaf-promote.jp/
 

お問い合わせ先

特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)映像事業部
「メディア芸術海外展開事業」事務局
長澤、田吹
e-mail:jmaf@vipo.or.jp