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2020.06.17 事業報告
「2020マルシェ・ドゥ・フィルム“Marché du Film”」紹介セミナー 実施報告

 VIPO(ヴィーポ)は、2020年6月4日(木)、世界最大規模の映画見本市「2020マルシェ・ドゥ・フィルム(Marché du Film)」紹介セミナーをオンラインにて開催いたしました。本セミナーは、J-LOD補助金「コンテンツグローバル需要創出促進・基盤整備事業費補助金」の一環として、実施したものです。
 

 

 
 5月に開催予定であった「カンヌ国際映画祭」が新型コロナウイルスの感染拡大により中止となりましたが、併設マーケットの「マルシェ・ドゥ・フィルム」は、6月22日(月)~26日(木)の間、オンラインにて開催されます。
(※カンヌ国際映画祭については、今秋、開催予定の各国映画祭のホストを務める形で、作品の上映を検討中。)
 
 世界最大規模の映画見本市が初めてオンラインで開催されるにあたり、参加方法や作品閲覧システムなどに、とまどいや不安を抱えている方も多かったかと思います。
そこで、本セミナーでは、同マーケットのエグゼクティブディレクターである、Jérome Paillard氏をお迎えし、前半は、スクリーンインターナショナルとのインタビュー動画(日本語字幕付き)をご覧いただき、後半は、セミナー参加者の質問にJérome Paillard氏が直接答える形で実施いたしました。(日英逐次通訳あり)
映画見本市がオンライン開催に至った経緯や最大の問題点のひとつである時差への対処法、オンラインで行うデメリットとメリットなどをわかりやすく解説いただきました。
 
 マルシェ・ドゥ・フィルム開催期間中は、作品の閲覧だけではなく、セミナーやミーティング、コンサートも開催されるとのことで、通常開催の映画見本市と同等クラスの演出を提供していきたいとのお話に、参加者の方々も、非常に興味を持っていただきました。
質疑応答の際には、多くの質問が寄せられ、限られた時間の中でも可能な限り、各質問に対し、Jérome Paillard氏より丁寧な回答をいただきました。
 
 本セミナーの参加者は約80名、終了後のアンケートでは、回答者の70%以上から、前半・後半共に、有意義であったとの回答をいただきました。
 

【受講者の声(VIPO実施のアンケートより)】

  • Marche du filmは初めて参加を検討しているので何を期待してよいのかわからなかったが、オンライン開催となった経緯から詳しく説明いただきわかりやすかった。
  • どういう取り組みで運営されるのかが良くわかりました。参加を前向きに考えるきっかけをいただきました。
  • 主催者側が、オンライン化するに当たって何を実現したいかなどがクリアになりました。
  • これまでMarcheに参加したことがなかったので、色々具体的に分かってよかったです。
  • 具体的にオンライン開催のMarche du filmの実像を知ることができた
  • 具体的なサービスの紹介もとても参考になりました。

 

開催概要

開催日時 2020年6月4日(木)16:00~17:15(オンライン)
※「Zoom」を使ったライブ配信
プログラム 1. プレゼンテーション 16:00~16:30(日本語字幕付き)
(あらかじめ、録画されたプレゼンテーション動画をご視聴いただきます。)
2. 質疑応答 16:30~17:15 ※Jerome Paillard氏が直接、ご質問に答えます
(日英逐次通訳)

 
 

講師プロフィール

Jérome Paillard
マルシェ・ドゥ・フィルム エグゼクティブディレクター

 
フランスのクラシックレコード会社Eratoのオーボエ奏者、プロデューサー、CFOとしてキャリアをスタート。1991年、Erato Filmsのゼネラルマネージャーに就任。
その後は、プロデューサーの“Daniel Toscan du Plantier”と共に、12本以上の長編映画を制作。
1995年11月に、カンヌ国際映画祭のエグゼクティブディレクターに就任後は、世界で重要なフィルムマーケットとして知らされている「マルシェ・ドゥ・フィルム」のエグゼクティブディレクターとしてフィルムマーケットの統括業務をおこなっている。
また、2010年12月にブエノスアイレスで創設されたラテンアメリカ映画に特化した初のマーケットである「Ventana Sur」の共同ディレクターに就き、「マルシェ・ドゥ・フィルム」と並行し、情報源やコミュニケーション、スクリーニングプラットフォームで業界をリードする「Cinando.com」の創設者でもある