文化庁は、令和7年度「活字文化のグローバル展開推進事業」の一環として実施している文化庁翻訳コンクールにおいて、第10回文化庁翻訳コンクール授賞式および記念シンポジウム「国際文芸フォーラム2026」を、2026年2月12日(木)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催しました。本事業を受託したVIPOは、その運営を担当いたしました。
過去最大規模での開催となり、日本文学に携わる方々や翻訳者、出版関係者をはじめ、日本文学に関心を持つ一般の方々まで、幅広い層の皆様にご来場いただきました。会場は終始活気に包まれ、盛況のうちに終了いたしました。また、多くのメディア関係者にもご取材いただき、日本文学および翻訳事業への関心の高さがうかがえるフォーラムとなりました。
![]() ↑ フォーラム会場(御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター2F) |
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第10回文化庁翻訳コンクール授賞式では、都倉俊一文化庁長官からのご挨拶に続いて、来日された受賞者2名―現代文学部門(英語)優秀賞のジョセフ・サバティーノ氏、古典文学部門(英語)最優秀賞のヒンツマン・ライアン氏―に対し、都倉長官より賞状およびトロフィーが授与されました。また、現代文学部門(英語)審査委員長のスティーヴン・スナイダー氏、現代文学部門(スペイン語)審査委員長の野谷文昭氏、古典文学部門(英語)審査委員長のジャニーン・バイチマン氏より、コンクール全体を総括するコメントが述べられました。(スナイダー氏は不参加のため、司会者による代読)
![]() 都倉俊一文化庁長官 |
![]() (左から)鴻巣友季子氏(現代文学部門英語 審査委員)、ジャニーン・バイチマン氏(古典文学部門英語 審査委員長)、野谷文昭氏(現代文学部門スペイン語 審査委員長)、ジョセフ・サバティーノ氏(現代文学部門英語 優秀賞)、都倉俊一文化庁長官、ヒンツマン・ライアン氏(古典文学部門英語 最優秀賞)、アルフレッド・ロペス氏(現代文学部門スペイン語 審査委員)、ピーター・マクミラン氏(古典文学部門英語 審査委員) |
シンポジウム第Ⅰ部では、作家の柚木麻子氏、王谷 晶氏、翻訳家のサム・ベット氏、そして第10回審査委員で翻訳家・文芸評論家の鴻巣友季子氏が登壇し、「作者と翻訳者の共鳴力」をテーマに議論が交わされました。近年、日本文学が海外で注目を集める背景や女性作家の躍進にも触れつつ、作家と翻訳家の関わり方について具体的なエピソードを交えながら語られました。また、来日が叶わなかった翻訳家のポリー・バートン氏からはビデオメッセージが寄せられました。
続く第Ⅱ部では、作家の桐野夏生氏、小川 哲氏、タトル・モリ エイジェンシーの森 健一氏、文藝春秋の新井 宏氏が登壇し、「文芸のポテンシャル」をテーマに、作品創作と海外輸出の最前線について活発な議論が展開されました。日本文学を取り巻く現在の状況や今後の可能性について、多角的な視点から意見が交わされ、来場者も真剣な面持ちで耳を傾ける姿が見られました。
「作家×翻訳家の共鳴力~世界に向けて「推し」を叫ぶ~」
![]() (画像左から)鴻巣友季子氏、柚木麻子氏、 王谷 晶氏、サム・ベット氏 |
![]() 柚木麻子氏 |
![]() 王谷 晶氏 |
「文芸のポテンシャル~作家と語るグローバルビジネスのフロンティア~」
![]() (画像左から)新井 宏氏、桐野夏生氏、 小川 哲氏、森 健一氏 |
![]() 桐野夏生氏 |
![]() 小川 哲氏 |
| 日時 | 2026年2月12日(木)15:00~18:15 |
|---|---|
| 日時 | 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター、sola city Hall(2階) 東京都千代田区神田駿河台4-6 https://solacity.jp/access/ |
| 来場者数 | 約400名 |
| 受賞者 |
【現代文学部門】英語 最優秀賞:Chelsea Marie Bernard(アメリカ) 優秀賞:Joseph Sabatino (アメリカ)、Nicolas Keen (イギリス) 【現代文学部門】スペイン語 最優秀賞:Mikel García Alija (スペイン) 優秀賞:Silvia Liaño Pons (スペイン)、Alberto Millán Martín (スペイン) 【古典文学部門】英語 最優秀賞:Ryan Hintzman (アメリカ) 優秀賞:伊藤欣司 (日本)、Matthieu Felt (アメリカ) |
| プログラム |
15:00~15:50第10回文化庁翻訳コンクール授賞式 16:00~17:00シンポジウム第Ⅰ部
「作家×翻訳家の共鳴力~世界に向けて「推し」を叫ぶ~」
柚木麻子(作家) 王谷 晶(作家) サム・ベット(日本文学翻訳家) モデレーター:鴻巣友季子(翻訳家、文芸評論家) ※特別ビデオメッセージ:ポリー・バートン(日本文学翻訳家)
「文芸のポテンシャル~作家と語るグローバルビジネスのフロンティア~」
桐野夏生(作家) 小川 哲(作家) 森 健一(株式会社タトル・モリ エイジェンシー代表取締役社長) モデレーター:新井 宏(株式会社文藝春秋ライツビジネス局長) |
| 主催 | 文化庁 |
| Website |
国際文芸フォーラム2026: https://www.jlpp.go.jp/literaryforum2026/ 文化庁翻訳コンクール: https://www.jlpp.go.jp/ |
| アーカイブ動画 | https://youtu.be/Uxd4bvEvKBI |
日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させるため、海外発信の基盤となる翻訳家の発掘・育成を行うとともに、出版社等による作品の海外展開を促進します。また、世界の文学関係者、出版関係者等を対象に、日本の活字文化の理解をより深めるための活動を実施しています。
https://www.vipo.or.jp/project/jppp/
文化庁「活字文化のグローバル展開推進事業」事務局
Email: jppp_vipo@vipo.or.jp
※お問い合わせは、件名に「文化庁翻訳コンクール」または「国際文芸フォーラム2026」とご明記ください。