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2024.12.19 事業報告
「映画プロデューサー養成講座/基礎編 2024」(2日間/11月開催)実施報告

本講座にて、9年目を迎えた「映画プロデューサー養成講座 基礎編」を2024年11月28日(木)、29日(金)の2日間の日程で実施いたしました。会場は、VIPO(ヴィーポ)のホールにて対面(リアル)により行われ、講師には早稲田大学名誉教授の安藤紘平氏。講座には映画業界をはじめ、映像コンテンツのプロデュース実務に携わる方を中心に13名が参加されました。
 

 
プロデューサーに求められる広義の知識を体系立てて学べる本講座では“脚本”に重点を置いており、受講者は既に現場の経験者である事を念頭において、読む力、書く力を養うためのノウハウを中心に学びました。2日目の後半では、映画『ぐるりのこと。』『恋人たち』『お母さんが一緒』の橋口亮輔監督と安藤講師との対談形式のセッションを行い、映画監督とプロデューサーの向き合い方など実践的なお話しをしていただきました。また参加者からの質問にも応答、しばし交流の時間を育みました。
 


映画監督/脚本家 橋口亮輔氏

 

受講者の声 VIPO実施アンケートより

・企画をすすめる上で方向性や基準が良くわかりました。
・脚本の観点からプロデュース論を学べたことが良かった。
・脚本の重要性を理解し、いままでとは違った視点を得ることができた。
・丁寧に脚本進行の事をご教示頂き、大変勉強になりました。
 


安藤講師と橋口監督のトークセッション

 
 

開催内容

プログラム内容

●1日目:11月28日(木)10:00~17:00
・プロデューサーの役割、マーケットの構造
・資金調達・企画の立て方
・プロデューサーに必要な脚本の基礎
・脚本を書くにあたって重要なこと
・モチーフ・テーマの見つけ方
 
●2日目:11月29日(金)10:00~16:00
・脚本構成の基本
・オープニングとエンディング・プロットポイント
・魅力ある台詞とは
・プロデューサーにとっての脚本の読み方
・制作予算を立てる
・資金を回収する
 
16:00~
橋口亮輔監督ご登壇 映画製作の実際 [安藤講師とトークセッション]
質疑応答
 
17:00
終了
 

対象者 映像コンテンツ業界のプロデューサー志望の人
受講者 13名
会場 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ホールR

 
 

講師プロフィール

早稲田大学名誉教授 安藤紘平氏
1944年生まれ。1968年、早稲田大学理工学部卒業。同年TBS入社、2004年退職し早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授。日本映画監督協会国際委員。大学在学中から寺山修司主宰の劇団天井桟敷に所属、JALなどのCM、中島みゆきなどのMV、個人映像作家として活動。1969年、電子映像を使った日本初のフィルム『オー・マイ・マザー』でオーバーハウゼン国際短編映画祭入選、同作品は米国ゲッティ美術館、横浜美術館などに収蔵。1994年、ハイビジョン撮影を35ミリフィルムに変換した『アインシュタインは黄昏の向こうからやってくる』で、ハワイ国際映画祭銀賞特別賞、国際エレクトロニックシネマフェスティバル・アストロラビウム賞を受賞。その他、1973年『息子たち』がフランストノンレバン国際独立映画祭グランプリなど受賞歴多数。パリ、NY、LA、東京などの美術館のほか日本国立フィルムアーカイブに全作品が収蔵されている。

 
 

映画監督/脚本家 橋口亮輔氏
1962年7月13日生まれ。長崎県出身。
1992年、初の劇場公開映画『二十才の微熱』は、劇場記録を塗り替える大ヒット記録。2作目の『 渚のシンドバッド』(1995)は、ロッテルダム国際映画祭グランプリ、ダンケルク国際映画祭グランプリ、トリノ・ゲイ&レズビアン映画祭グランプリなど数々の賞に輝き、国内でも毎日映画コンクール脚本賞を受賞。
人とのつながりを求めて子供を作ろうとする女性とゲイカップルの姿を描いた3作目『ハッシュ!』(2002)は、第54回カンヌ国際映画祭監督週間に正式招待され、世界70カ国以上の国で公開。国内でも、文化庁優秀映画大賞をはじめ数々の賞を受賞。
6年ぶりの新作となった『 ぐるりのこと。』(2008)は、女優・木村多江に日本アカデミー賞主演女優賞はじめ数多くの女優賞を、リリー・フランキーには新人賞をもたらし、その演出力が高く評価された。
7年ぶりの長編となった『 恋人たち』(2015)は、キネマ旬報ベスト・テン(日本映画ベスト・テン第1位 新人男優賞、監督賞、脚本賞)、毎日映画コンクール(日本映画大賞)の他映画賞を総なめにした。最新作は本年2024年公開の『お母さんが一緒』。

 
 

お問い合わせ先

特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)
セミナー担当
Tel:03-3543-7531 Email:seminar@vipo.or.jp

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