J-LOD(令和2年度補助金) 活用事例

ピクシブ株式会社

自動着色 AI を用いてモノクロマンガを着色し、制作工程を効率化するマンガ の自動着色システム

カラーマンガの生産性を向上させ、より多くの日本のマンガを世界中に届けるため、AI技術でモノクロマンガの着色作業を自動化することができるソフトウェアを開発し、マンガに関わる事業者に提供することを目的とする。
本システムは、セグメンテーション(細分化・分割)とカラーリングという2種類のAIプログラムを用いてマンガの自動着色を実現する、Windows/Mac対応のPC向けソフトウェアとして開発を行っており、今回の事業においてはプロトタイプの開発と実証実験を行った。
複数の実験の結果として、一部キャラクターの着色に限定した場合、本システムを利用することで着色作業を15~55%効率化できるという結果が得られた。
一方で、現状では商業マンガの着色作業全てを担うほどの品質を実現するには至っていないため、今後AIの精度向上とソフトウェアの機能向上を継続していく。