
1. コンテンツ市場概況基本情報 (一部をご紹介)
広東省、江蘇省、浙江省、上海、北京のような大都市が多く、大都市の方が文化の水準が高くなっていると言えます。また、四川料理で有名な四川省はゲーム関連のコンテンツが多くなっています。
日本人はWeChatのメッセージ機能は知っていても、モーメントという投稿を共有する機能について詳しく知らない人が多いと思います。このモーメントという機能はコンテンツ業界でも多く使われている機能です。『ONE PIECE』や『NARUTO -ナルト-』も企業アカウントを取って、製作状況や映画の情報をどんどん投稿しています。そこから消費者が映画のチケットを購入できる電子マネー機能を持っているところも見逃せませんね。
当時から中国でも著作権上、日本のアニメの海賊版を放送してはいけないはずだったのですが、中国の動画配信サイトは「どうせ日本の企業は訴えてこないだろう」と思って海賊版を配信していました。しかし当時No.1だった中国の動画配信サイトがライセンスを買い、他の動画配信サイトに警告を打ったことで、急速に正規ライセンス化が進みました。
この時代はスマホの急激な普及によりモバイルゲーム、アプリが急増しました。そしてこの時期に、アプリを作る際には IP をきちんと買いましょうという流れがゲームなどで出始めました。そしてこの時代に動画の配信サイトでもIPを「買う」と言う流れが出てきました。
中国人はアニメよりもドラマの方が好きです。アニメは日本のアニメの影響を強く受けています。また、アニメは、3Dを好む傾向が強いのが特徴です。
中国人は全体的におおざっぱな性格のため、事前にいろいろなことを決めておきたがる日本人に対して、進めながら決めていこうとする中国人も多く、このすれ違いがトラブルの原因になり取引が中断することも少なくありません。海外のビジネスをする際は、当然、相手の市場に合わせて、相互の事情を理解して物事を進めることが重要ですが、中国との向き合いについては、日本人は日本国内でやっているように事前にすべてを細かく決めるというやり方は避けて、重要な事項とそうでない事項をメリハリをつけて事前に決めるようにし、ある程度中国流に合せていくことが重要です。