インタビュー

2019.02.19


カンヌに10年通って体感した日本コンテンツ海外展開の課題と展望

コンテンツの海外展開は手探りの時代を経て、次のステップに進もうとしています。今回は放送業界のジャーナリストとして『放送ジャーナル』で記者を務め、海外取材経験豊富な長谷川朋子さんに、世界の放送を取り巻く状況や、海外で勝ち抜くために日本が必要なことなどをお話しいただきました。

(以下、敬称略)

放送の海外展開を追い続けるジャーナリストが語る、今とこれから

日本の評価をもっと知ってもらいたい
 
VIPO専務理事 事務局長 市井三衛(以下、市井)  本日は、放送業界を専門に取材していらっしゃる長谷川朋子さんに、記者ならではの俯瞰的な視点で、放送の海外展開についてお話しいただきます。長谷川さんは2003年から『放送ジャーナル』に在籍されています。まずこの業界に入られたきっかけを教えてください。

『放送ジャーナル』記者 長谷川朋子(以下、長谷川)  女性として働き続けるために何ができるかを考えていた時期に、色々なご縁で放送に興味を持ちました。前職は異業種です。

子供の頃、バラエティ番組が大好きで『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『ASAYAN』などのヒット番組をよく見ていました。いわゆるテレビっ子でした。

放送の業界誌記者になってからは、業界の事情や各局の経営方針、組織、人事、そして制作の裏側など状況がよくみえてきました。私は中でも、”放送外収入”に関することを取材のテーマにしています。きっかけは駆け出しの頃に取材した『水曜どうでしょう』のDVDヒットでした。コンテンツ力があれば、キー局もローカル局も関係なく、全国的で収益を生むことに可能性を感じました。また放送外収入に着眼していくことが、放送業界を取材する上で重要になっていくという感覚もありました。

市井  キャリアの中で最大のトピックスは何ですか?

長谷川  カンヌへ行ったことですね。2008年から取材を始めたので、もう10年になります。最初は年に1回でしたが、クールジャパン戦略により取材案件が増えたこともあって、今では「MIPCOM」「MIPTV」の両方を取材しています。カンヌ以外にも香港、中国など現地取材先を広げています。

市井  コンテンツの海外展開においては、まさに大きな変化を肌で感じているわけですね。コンテンツ輸出の収益自体が右肩上がりですからね。

長谷川  初めてカンヌへ行ったのも『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナーが世界最大のテレビ制作会社「フリーマントルメディア」でリメイクされ、31カ国最速セールスという記録を叩き出した件を取材したいと思ったからです。

日本のバラエティ番組は海外でユニークだと評価され、さまざまな形にリメイクされています。日本のエッセンスを持ったまま、世界中に広まる話には夢がありますし、主にフォーマットセールスされて、さまざまな国で現地版が放送されています。TBSの『SASUKE』は世界の中でもフォーマットセールスの成功例として知られています。

市井  誇らしいですね。

長谷川  しかし海外展開の事例は、一般の方にもテレビ局内でも知られていない話も多いです。海外での評価を記事にすることで、「周囲に知ってもらえて嬉しかった」と言われるときは、記者冥利につきます。

そもそも放送コンテンツの海外展開を追っている記者はあまりいません。だから、情報には価値があると思い、取材を続けています。数年前からはいろいろな媒体で書かせてもらう機会も頂いています。もちろん、取材にご協力いただく皆さんのバックアップがあってこそ、実現できていると思います。

市井  やはり自分たちの活動が、社内も含め皆に知られていないから、長谷川さんの力を借りて広めていきたいということですよね。

 

 

日本が強化すべきポイント

フォーマット販売は武器になる
 
市井  日本コンテンツの現状はどのように見ていますか? フォーマット販売(リメイク)の話も出ましたが、日本のコンテンツがそのまま売れるのかどうかに関しても教えてください。

長谷川  配信プラットフォームの出現によって状況は変わりつつありますが、日本のコンテンツを完パケで売るのは、厳しい条件も多いです。アジアでは実際に売れていますが、ヨーロッパだと厳しいですね。ドラマを10話で作る尺の問題や海外で活躍する日本人キャストが少ないことが理由です。

バラエティにしてもドラマにしても、日本と海外では作り方が違うので、今現在はリメイクが最善でしょう。次に目指す方向を変えていけばいいと思います。

市井  リメイクは商売としてもいいですよね。

長谷川  日テレ『Mother』がトルコでリメイクされ、現地でヒットしました。トルコは輸出力があるので、そのトルコ版が世界に輸出され、さらに人気が広がっています。

市井  輸出力があるとは?

長谷川  トルコは韓国の状況と同じように、国内だけではコンテンツの収益が上がらないので、世界展開に力を入れているとトルコの方に聞きました。制作費のリクープに海外売上も最初から考えているそうです。ただし、制作費をかけすぎて、海外展開もうまくいかず、倒産してしまう会社もあるようです。

市井  トルコ発の海外展開ではヨーロッパが強いのですか?

長谷川  中東や南米が強いです。ロシアも欲しがっているという話もあります。

『Mother』は韓国版も作られています。今年からカンヌで「Canneseries(カンヌシリーズ)」というドラマの新しい祭典が始まったのですが、世界から10作品がノミネートされたうちのひとつが、韓国版『Mother』でした。

市井  オリジナルを作っている日本としては、こういった状況は幸せなことなのでしょうか? 自分たちのバージョンは世界に売れなかったけれど、トルコや韓国のリメイクは世界に行ってしまった…というような気持ちになりませんか?

長谷川  リメイク権が取引されていますから、ビジネス的にはハッピーなはずです。トルコ版も韓国版もそれぞれよくできています。そして、作品のクレジットに必ずYUJI SAKAMOTO(坂元裕二・脚本家)という名前が出てきます。海外ではキャストだけではなく、スクリプトライターやプロデューサー、監督を映画のようにフォーカスしているんですね。

一般の方にまでしっかり認知されているかどうかはわかりませんが、知ってもらうきっかけになりますよね。

市井  そうなのですね。自分たちのバージョンは売れなくてもリメイク版が売れた場合、海外販売をしている人たちは嬉しいですよね。

長谷川  ちなみにトルコの『Mother』では、水田伸生監督や日本人スタッフが現地へ行って、製作指導をしたと聞きました。

市井  そうすると半分自分たちのもの、みたいなところがあるのですね。

長谷川  制作指導もビジネスにしているケースもあります。長年の制作経験を活かした日本らしいビジネスのやり方だと思います。

 

 

海外が日本に抱く不満
 
市井  前に出るのが不得手である他にも、売り込みの際に日本人に欠けている要素や、海外の方がやりづらいと思う部分があれば教えてください。

長谷川  レスポンスが遅いことは皆さん感じていると思います。質問されても、誰かに聞いてまた誰かに聞いて……最終的に返事が遅い。その代わりに回答が突然ひっくり返ることがない分、信頼度は高いでしょう。でも今はスピードが求められていることも事実です。

市井  コンテンツ自体の魅力はどうですか?

長谷川  内容が難しいと指摘されることがあります。海外ではエンターテイメント番組の類は単純明快なものが多いです。例えば、日本のバラエティ番組の一部のコーナーが海外にフォーマットセールスされているのは、ワンコンセプトが好まれるからです。いろいろなコンセプトが詰まった番組は理解されにくいのです。

ドラマも、海外の方から観ると疲れる、理解しにくいと言われることもあるようです。日本では言葉で説明せずに感情の変化をあらわすところがありますよね。

市井  カルチャーの違いですね。日本人は言外の意味を汲み取るけれど、海外の人は喋らないと伝わらないですから。

長谷川  でもそこは失くしてはいけない情緒というか、日本らしさだと思っています。できるならば戦略を変えて、海外向けに作っていくものはわかりやすく作る、日本らしさを生かしたものも作り続ける、その両方でいいと思います。全部のコンテンツが海外に向く必要はないですし。

市井  はじめから海外販売をターゲットに制作する番組もあるのでしょうか?

長谷川  最近の例では日テレのドラマ『プリティが多すぎる』は中国市場向けに作られたと聞いています。

市井  共同製作ではなく、完全に中国での販売を考えているということですか?

長谷川  そうです。日本の地上波で放送されているドラマが中国でもタイムラグなく視聴できることに価値があると、中国現地の取材で聞きました。

フジテレビのドラマ『コンフィデンスマンJP』は企画段階から日中韓での展開を前提に脚本づくりがされました。バラエティについても当初から海外市場を狙って作るケースがキー局、準キー局を中心にみられます。バラエティ番組がフォーマットセールスで海外に売れた例は多くあります。

市井  それでやれるのだったら、ドラマも手掛けてみようと。

長谷川  ドラマのリメイクビジネスが海外マーケットでトレンドであることも大きく影響しています。

市井  それは良いことですね。ちなみに海外向けのコンテンツを作ろうとした時に、実際に作るのは制作部ですよね。

長谷川  そうですね。だから制作部の方にこそ海外に出向いて、世界の潮流を感じて欲しかったりします。現場の方が海外マーケットで、世界の情報やマーケティングを肌で知ることは大変重要です。キー局を中心に海外マーケットに足を運ぶ制作部の方もいらっしゃいます。話を伺うと、番組に反映していきたいとおっしゃっています。

 

 

キーパーソン不在、顔の見えない日本
 
長谷川  先日上海で聞いた話なのですが、コンテンツ制作の業界用語に「ACGN戦略というものがあるそうです。アニメ、コミック、ゲーム、ノベルの頭文字をとったものです。

今のコンテンツビジネスでよく言われていることですが、中国では一つのIPで全ての戦略を考える意識が広がっています。日本も真摯に取り組まなければいけません。

市井  これまで日本の場合、最初は映画やテレビで、売れたら次を考えようかというビジネスモデルでした。それでは時間差があります。中国では最初から先のことを考えていますね。

長谷川  日本の場合は売れた実績がないと進まない。けれども中国はリスクが高いと感じてもやりながら考えるというスタンスです。

市井  昔に比べたら、日本もはるかに水平展開を考えるようになってきたと思います。この流れで頑張っていかなければいけませんね。

ところで、日本の組織体制は海外からどう見られているのでしょうか?

長谷川  実体験としては、取材先のキーパーソンを捕まえたい時に、海外との違いを感じることがあります。縦割りになっていても、プロジェクトの窓口に顔になる人が置かれていれば、話が早く進みます。

日本の問題は、ビジネスの窓口になるところ、つまり顔となるキーパーソンを敢えて置かないケースがあります。海外の方からは、日本は同じような組織がたくさんあり、何かやりたい時に誰と話せばいいのか、わかりにくいと言われることもあります。海外の方が日本のパーティにいらっしゃったときに、誰がトップで、誰がキーパーソンで、誰と話せば良いのかを聞かれると、困ってしまいますよね。

市井   「カンヌ国際映画祭」も「釜山国際映画祭」も、広まった理由は長い間携わった1人のプロデューサーの存在だと言われています。しかし日本は「東京国際映画祭」を含め、あまり顔を作りたがらない傾向にあると感じます。

長谷川  海外のパーティでは必ず皆に声をかけている人が1人いて、その方が顔になって動いている印象を強く受けます。顔が見えて、カラーが見えて、戦略までも見えてくることがあると思うのですが、日本は見えづらい。そこが日本のPR力の弱さなのかなと感じています。

市井   一方で、各テレビ局さんの中で個々人は育ってきていて、2年前の「MIPCOM」では各局が英語でプレゼンテーションをしていて、素晴らしいと思いました。

長谷川  1人ひとりは力を持っているので、そこからうまくアピールできるといいですね。

 

 

コンテンツは人。制作者の顔を見せて
 
市井  海外で戦える人材はまだまだ不足していると感じられますか?

長谷川  そう感じます。ネットフリックスやアマゾンなどのプラットフォームもありますし、既存の放送局がどう生き残るかは日本に限らず世界の課題なので、コンテンツの需要は高まっています。一方で競争が激しくなって淘汰もされていくと思います。

価値あるコンテンツを作るにはどうすればいいのか。コンテンツを作るのは人なので、制作者の人的能力やパワー、人材育成などが何より大切になります。

市井  放送業界は就職先として相変わらず人気があると思いますが、どうすれば良い人材を見つけられるのでしょう。

長谷川  評判になったドラマ『おっさんずラブ』は、テレビ朝日の若手のプロデューサーの方が手掛けた企画です。こうして若い方もでも結果を残していけば、業界に入りたいと思う優秀な人材が増えると思います。

さらに作った番組を海外に展開し、世界中の人に見てもらえる事例を作れば、放送業界での夢や可能性もかなり広がります。

市井  魅力あるコンテンツとその制作者をセットで見せていくと、目指す若者も成功をイメージしやすくなって気持ちがより高まりますね。

長谷川  手掛けた人がわかるコンテンツもひとつの魅力だと思っています。音楽業界ではプロデューサーや作詞家、作曲家、映画業界では監督ですが、放送業界で一番もったいないと感じるのは制作者の顔が見えにくいことです。もっと多くの人たちが表に出ていくことも、一つの戦略になります。

市井  最近少しずつ、制作者の顔が見える番組も増えているように感じます。

長谷川  番組制作の核となる方にお会いするたびに嬉しく思います。番組の面白さの本質を知ることができるからです。

 

 

世界の放送業界動向

主流は配信プラットフォーム
 
市井  次は配信プラットフォームについて、最近の動きなど教えてください。

長谷川  ディズニーも近々配信に乗り出すという話もありますし、現代は配信サービスが主役であることを実感しています。

海外マーケットで人気のあるキーノートは配信事業者が登壇するものに変わっています。海外だと制作会社がそれぞれIPを持っているので、力を持っているところ、お金を持っているところに番組を売りたい。だから、今は配信事業者に人が集まっている様子がわかりやすくみえています。

2014年の「MIPCOM」でネットフリックスのコンテンツトップ、テッド・サランドス氏の講演がありました。まだ日本上陸前のことです。2~3,000人の会場に人が入りきれないほど注目されていました。そこでサランドス氏は「日本のアニメはポテンシャルがあるから世界でも広がっていくと思っているので注目しています」とはっきり話していて、日本アニメの世界展開が期待できることを感じました。

市井  それは明るいですね。しかし配信プラットフォームはオリジナルコンテンツにますます力を入れている印象があります。ディズニーが入ってくると配信プラットフォームは自分たちのプロダクトになるのでしょうか?

長谷川  多くのコンテンツを持っているので、ネットフリックスやアマゾンと、どのようにウィンドウを分けて出していくのか注目しています。「競合だけど共存だ」とよく言われています。もちろんプラットフォームの差別化ということでオリジナル作品は増える傾向にあります。でもIPを持っているのはコンテンツの制作者です。ディズニーの場合はかなりコンテンツ数があるので、かかえこむだけではなく広げていく戦略もあるのではないでしょうか。

 

 

ライバルは中国・韓国だけではなく全世界
 
市井  中国と韓国の存在はどのくらい脅威に感じていますか?

長谷川  両国ともかなり力を入れていると思います。ただカンヌのような世界100か国が集まる場へ行くと、中国・韓国だけではなく、例えばイスラエルも注目されています。イスラエルはハリウッドが作っているものとは違う制作のアイデアや発想力を強みに世界展開する戦略を持っています。ロシアや北欧も同様に、国ごとのブランド戦略があります。アフリカから優秀なプロデューサーが出てきたりもしています。

市井  ライバルは隣国だけではなく、全世界ということですね。

 

 

海外展開を前進させるために

自治体発の国際共同製作支援事業

市井  今後共同製作は変化していくと思いますか? 例えば韓国はもともと海外を視野に入れた制作を行っていると聞きました。日本よりはるかに進んで海外向けに作っているから、日本が韓国と一緒になって海外進出したらいいのではないかという方もいます。僕自身はあまりピンときていないのですが。

長谷川  確かに日本人は南米や中東に売りに行くのにハードルが高い。そもそも海外チームの人数が少ないので各地域にセールスする体力が足りません。韓国と一緒に、というのは共同制作では実現できるものです。制作者同士の情報共有も実際に行われています。戦略としてというよりも、ケースバイケースじゃないかと。

市井  すると韓国と一緒に海外を目指すことは難しい部分があるかもしれないですね。

長谷川  ちなみに共同製作はドキュメンタリーが先行しています。ドキュメンタリーだと各国が制作費を持っていないという状況があったので、早くから共同製作というビジネスモデルを進められました。「TokyoDocs」は2011年から始まっていますね。

また札幌には「IDC」というドキュメンタリーの海外共同製作を推進していくプロジェクトがあります。私自身、ファシリテーターという立場で海外とコンテンツを共同製作していくためにどのようなネットワークが必要であるかなど、お手伝いしています。札幌市が主導し、海外からプロデューサーや知見のある方を招待して、北海道や札幌市在住の制作者・プロデューサーの企画を発表する場を作ったり、勉強会で人材を育成し、共同製作の実現を目指しています。

市井  企画はどのくらい集まりますか?

長谷川  今年度はコンテンツのジャンルも広げ、10件の企画が提案されました。海外に行く機会があまりなかったり、情報が集めにくい場合、日頃の情報交換やネットワークづくりが大事だと思います。こうしたプロセスを経て、新たな企画が生み出されていきます。

東京と比べると勉強会の機会も少ないです。「どうやって海外へもっていったらいいのか」「どう人脈を作っていったらいいのか」の先例もなく、会社からサポート体制もないと、クールジャパンの流れで海外へという気持ちはあっても現実的ではないのです。そういう課題を解決しようと、「IDC」では海外の方も巻き込み、協力してもらいながら、海外展開力をつけています。

市井  「IDC」の特長は何ですか?

長谷川  自治体主導型のプロジェクトですから、インバウンドの効果も見据えています。またこれは札幌市のプロジェクトなので、インバウンドも考えていますね。

市井  そうなるとドキュメンタリー作品も、地方色をフューチャーしているものが多いのでしょうか?

長谷川  札幌、北海道の制作者だからこそ制作できるコンテンツということはポイントにあります。でも、直接的なインバウンドを考えた旅行記のような企画ではなく、海外に流通にしやすいコンテンツに重きを置いています。ビジネスになることで経済が活性化していく、札幌コンテンツを知ってもらう機会を増やすことが大事だからです。その点に共感しています。

 

 

VIPOとしてもっとサポートできることは?
 
市井  VIPOに対する期待はありますか?

長谷川  海外展開においてVIPOさんのサポートは大きいと思います。海外展開を知らない、分からない、お金もかけられないという中で、VIPOさんの勉強会や補助金があったからこそできたという話はいろいろな人から聞きます。

市井  さらにもっとサポートするにはどうしたらいいのかを試行錯誤しています。

長谷川  そうですね。ジャンルも幅広いですからね。ジャンルごとにサポートの仕方も違うのかなと思います。

市井  おっしゃる通り、一つの補助金のシステムで全ジャンルをカバーするのは難しいのではないかと思っています。

長谷川  やっぱりそう感じていらっしゃいますか?

市井  思います。でも、一つひとつ変えていくのはすごく大変ですし、そこはもう少し考えていく必要がありますね。

長谷川  ルールを作る側にとってはシンプルなほうがいいですけど、難しいところですね。

市井  幅広くありながら、どなたでも使えるものであると一番いいですよね。結果的にジャンルに偏らないでサポートできるのが私たちにとっても一番いいことだと思っています。

長谷川  そうですね。結果として、海外展開に関わる方が広がっていく支援を期待しています。

市井  現在も少しずつではありますがトライしているのは、単に補助金でのサポートだけでなく、マッチングなど複合的にサポートができるようすることです。来年度も皆さんの関心の高い中国や他のアジア諸国にも注力していこうと思います。

 

 

 

長谷川朋子 Tomoko HASEGAWA
テレビ業界ジャーナリスト

  • 1975年生まれ。2003年から放送業界専門誌『放送ジャーナル』でテレビ、ラジオ担当記者として勤務。仏カンヌで開催されるテレビ見本市MIP現地取材歴は約10年。番組コンテンツの海外流通ビジネス事情を得意分野に多数媒体で執筆。Yahoo!個人ニュース、オリコン、マイナビニュース、東洋経済オンライン、日経トレンディネット、講談社ミモレ、Screensなど。ほか、国内外で番組アワード審査員や業界セミナー講師。札幌市の国際共同制作ドキュメンタリー事業においてはファシリテーターを務めている。


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