VIPO(ヴィーポ)では、映画の国際共同製作を推進し、国際的な感覚や知識を持ち広く世界で活躍する若手プロデューサーを育成することを目的として、2022年7月7日(木)から12月22日(木)* にかけて「VIPO Film Lab」国際プロデューサーコース(全10回)を開催いたしました。(*第3回講義の開催日は講師の都合により7月21日から12月22日に変更いたしました。)
国際的に活躍できる若手プロデューサー育成のため、6ヶ月に渡り、世界の映画祭やマーケットの機能、セールスエージェントや企画マーケットの役割、そして、実際の企画マーケット担当者からの実践的なレクチャーや脚本ディベロップメントなど、映画の国際共同製作・海外展開を目指していくうえで必要となる知識を包括的に学べる講義を実施。国内外の経験豊富な業界エキスパートや現役で活躍するプレイヤーを講師陣に迎え、即実践で活用できる基本的な知識やテクニックを身につけることを目指しました。

実施日と講義内容および講師
第1回:7/7(木) 16時~18時 「映画祭戦略 -プログラマーの仕事について-」
講師:矢田部吉彦 氏 (元東京国際映画祭プログラマー)
ゲスト講師(1):Paolo Bertolin (映画祭プログラマー / ヴェネツィア映画祭、カンヌ映画祭監督週間など)
ゲスト講師(2):Kim Young-woo(映画祭プログラマー / DMZ国際ドキュメンタリー映画祭、釜山国際映画祭など)
講義内容:「映画祭戦略 -プログラマーの仕事について-」では、映画祭の裏側、上映作品を決定するプログラマーの仕事や役割、日本映画の選定などについて、海外ゲスト2名を迎え幅広い視点でご紹介いただきました。
第2回:7/14(木) 16時~18時 「国際映画製作ケーススタディ 1 『PLAN 75』『海辺の彼女たち』」
講師:水野詠子 氏(映画プロデューサー)、渡邉一孝 氏(映画プロデューサー)
講義内容:「国際映画製作ケーススタディ 1 『PLAN 75』『海辺の彼女たち』」では、『PLAN 75』の水野詠子プロデューサーおよび『海辺の彼女たち』の渡邉一孝プロデューサーに登壇頂き、それぞれの作品の国際共同製作に至るまでのバックグラウンドや経緯、そして実際の制作や公開までの流れをケーススタディとして紹介いただきました。
第3回:12/22(木)* 16時~18時 「セールスエージェントの役割」
講師:Esther Yeung 氏 (We Pictures、元Fortissimo Films)
講義内容:「セールスエージェントの役割」では、講師の経験を元にセールスエージェントの業務内容や映画プロデューサーとの関係、映画祭戦略やその後のビジネス展開等についてお話し頂き、後半では実際に講師が担当した作品のケーススタディについてご紹介いただきました。
*講師の都合により開催日を7月21日から12月22日に変更
第4回:8/4(木) 16時~18時 「世界の映画祭と映画マーケットについて」
講師:長谷川敏行 氏 (SKIPシティ国際Dシネマ映画祭プログラミング・ディレクター)
講義内容:「世界の映画祭と映画マーケットについて」では、映画祭の役割や参加する目的から始まり、世界3大映画祭を始めとする代表的な国際映画祭の背景やプレミアステータスの種類、ジャンル系の映画祭やマーケット、そして、映画祭に付随する主な人材育成や助成金プログラムまでを幅広い視点でご紹介いただきました。
第5回:8/18(木) 17時~19時 「ヨーロッパのワークショップについて」
講師:Alessandro Gropplero 氏 (Focus Asia)
講義内容:「ヨーロッパのワークショップについて」では、講師が運営しているウディネ・ファーイースト映画祭のマーケットFocus Asiaのワークショップや国際共同製作のワークショップTies That Bindの紹介から始まり、日本やアジアのプロデューサーにとって参加メリットがあると思われる各国のワークショップやラボについて幅広く紹介いただきました。
第6回:8/25(木) 10時~12時 「企画のパッケージングとピッチについて」
講師:Shrihari Sathe 氏(映画プロデューサー、コロンビア大学講師)
講義内容:「企画のパッケージングとピッチについて」では、具体的に映画企画のパッケージングに必要となる要素やプロデューサーに求められるスキルについて紹介頂き、後半では受講生数名からピッチを募り、それに対してフィードバックをするという実践的な内容で実施しました。
第7回:9/1(木) 19時~21時 「オリジナル脚本の進め方 ベーシック理論」
講師:Clare Downs 氏 (eave) <eave_Ties That Bind/VIPO共同開催>*1
講義内容:「オリジナル脚本の進め方 ベーシック理論」では、具体的に2本の映画を例に脚本の構造分析を行い、脚本の構成の違いについて詳細な分析を行いました。そして、脚本の基本的な三幕構成やシーケンスの構成について、様々な資料を基に紐解いていただきました。
ヨーロッパとアジアによる国際共同製作を目指すワークショップ。アジアと共同製作経験のあるヨーロッパ映画業界関係者等がメンターとなり、脚本開発、資金調達、マーケティング、コプロダクションの契約などを学ぶトレーニングプログラムを提供。プログラムは、春と秋の2回、ウディネ(イタリア)とシンガポールで開催され、グループワークや個別セッション形式で行われる。(2020年は新型コロナウィルスの影響によりオンラインで開催) 公式サイト www.tiesthatbind.eu/
第8回:9/8(木) 19時~21時 「国際共同製作について」
講師:Christophe Bruncher 氏(eave)<eave_Ties That Bind/VIPO共同開催>*1
講義内容:「国際共同製作について」では、国際共同製作の基本的な枠組や目的、構造の理解、そして共同製作を進めていく上で必要となる各国の助成金や支援についての基本知識やリソースについて、実際に講師によるケーススタディも交えながら詳細にご紹介いただきました。
第9回:9/22(木) 16時~18時 「海外プレスの仕事について」
講師:高松美由紀 氏 ((株)フリーストーンプロダクションズ代表)
講義内容:「海外プレスの仕事について」では、国際映画祭や映画マーケットにおける海外プレスの役割や仕事内容、そして映画プロデューサーにとって重要なポイントや戦略の考え方などについて、ディスカッション形式にて幅広くご紹介いただきました。
第10回:9/29(木) 16時~18時 「国際映画製作ケーススタディ 2」
講師:福間美由紀 氏(分福プロデューサー)
講義内容:「国際映画製作ケーススタディ 2」では、日本における映画概況や海外展開についての紹介から始まり、福間プロデューサーが担当された是枝裕和監督による韓国映画『ベイビー・ブローカー』をケーススタディとして、企画~制作までの国際映画製作の過程について幅広く、かつ韓国での制作の過程を詳細にご紹介いただきました。


セミナー参加者は、映画・映像プロデューサー計23名。終了後に実施したアンケートでは、回答者の9割以上からセミナーの内容に満足(有意義)だったと回答がありました。
参加者からのコメント(抜粋)
- 素晴らしい経験になりました。
- 非常にわかりやすく限られた時間の中でたくさんの情報を提供していただけたと満足しています。
- 国際共同製作にいたるまでのプロセスを今年公開された直近のケースを直にうかがうことができたことが勉強になりました。映画祭や企画マーケットでのコネクションの重要性も改めて認識しました。
- 今回のセミナーを通して映画業界の最先端を走る方々の講義を受けることが出来て、非常に興味深く、貴重な経験となりました。ありがとうございました。
- 非常に勉強になりました。ワークショップや助成金など積極的に動いてみようと思います。
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
VIPO Film Lab事務局
e-mail: vipofilmlab@vipo.or.jp
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