令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業

事業の目的

本事業は、歴史的・文化的価値のある我が国の貴重な文化関係資料が散逸・消失することのないよう、アーカイブの構築に向けた資料の保存及び活用を図るための望ましい仕組みの在り方について調査研究等を行い、映画関連の非フィルム資料のアーカイブに係る中核拠点の形成を図るため、当該分野のネットワーク化を推進することにより、分野全体のアーカイブの構築・運営や共同利用の促進等を行うことを目的としています。
※平成30年~令和4年度まで実施された文化庁委託事業「アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における非フィルム資料)」が、令和5年度より本事業として国立映画アーカイブに事業移管し、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が受託・運営しています。
 

事業の内容

(1)非フィルム資料の所在に関する情報収集
東海・近畿地区の映画資料所蔵館および関東(東京・練馬地区)における映画関連会社等を対象に、データベースの有無も含めシナリオ、ポスター等の映画関連非フィルム資料(以下、非フィルム資料)の所在情報の収集・調査を行います。
 
(2)非フィルム資料の収集・保存・展示方法に関する検討
映画資料の保存と利活用のために、映画資料のデジタルアーカイブ化を検討します。また、利活用実証実験として、調査で発掘された資料を通じ、日本映画文化の一面を紹介する資料展の開催を検討します。
 
(3)非フィルム資料等の“所在地情報検索システム”の管理運用および効果検証
令和2年度事業より限定公開(ベータ版)にて運用している「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)」を一般公開します。
 
(4)所在地検索システムを活用したデジタルアーカイブの実証研究所在地検索システムを活用したデジタルアーカイブの実証研究
「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)」に連携している東映太秦映画村・映画図書室(京都)と松竹大谷図書館、川喜多記念映画文化財団、早稲田大学演劇博物館(以上、東京)、北九州市立松永文庫(福岡)に加えて、調布市立図書館(東京)等のデータベースの連携を検討します。
 
(5)成果の報告
令和4年度事業として実施された「全国映画資料アーカイブサミット2023」において構築された非フィルム資料に係る映画関係者、学識経験者、学芸員の昨年からのネットワークの拡大・深化、および提起された課題等の議論、上記(3)(4)の映画資料所在地情報検索システム(JFROL)調査研究の報告と同システムの連携拡大を目的として「全国映画資料アーカイブサミット2024」(仮)を開催します。
 
国立映画アーカイブより委託を受け、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が事務局として運営します。
上記すべての本事業の成果を報告書にまとめ国立映画アーカイブに提出するとともに、その内容を公表します。
 

事業報告書等

令和4年度 アーカイブ中核拠点形成モデル事業 報告書
令和3年度 アーカイブ中核拠点形成モデル事業 報告書
令和2年度 アーカイブ中核拠点形成モデル事業 報告書
令和元年度 アーカイブ中核拠点形成モデル事業 報告書
平成30年度 アーカイブ中核拠点形成モデル事業 報告書
全国映画資料館録2020(PDF)
※一部資料館の事情により、PDFに掲載されていない資料館がございます。

 

関連サイト

映画資料所在地情報検索システム(JFROL)
https://jfrol.jp/
 

関連動画

「全国映画資料アーカイブサミット2024」(開催日:2024年1月26日)
 

 
 
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業事務局
Tel. 03-3543-7531 E-mail:nonfilm.archive@vipo.or.jp