専攻課程・学科別特別プログラム
MFA(美術専攻の修士学位)または証明書は、6つのコースの中から認定された60単位以上のプログラムの履修が必要です。
- 撮影監督 / Cinematography
- 監督 / Directing
- 編集 / Editing
- プロデュース / Producing
- 美術 / Production Design
- 脚本 / Screenwriting
AFIコンサバトリでは、AFIのフェロー(*AFIコンサバトリでは学生のことをフェローと呼びます)が、クリエイティブおよび実務の両面からの共同作業を体験しつつ、継続的に作品を製作することも含めて、プログラムが構成されています。フェローは専攻領域の専門的なコースを修得するだけでなく、世界的に有名な映画製作者を招いて頻繁に行なわれているマスターセミナーへ参加することでも総合的な理解を深めていきます。2007 - 2008年度は、タマラ・ジェンキンス、ショーン・ペン、ジェイソン・ライトマン、ヤヌス・ カミンスキー、ウォーレン・ベティ、ステイシー・スナイダー、マーク・ウォーターズ、ウタ・ブリーゼヴィツ、マシュー・リバティークなどが来校しました。
教室での授業も大切である一方で、コンサバトリでは、他の学問的学習課程よりも、よく練られた実践的な実習制作に重点を置いています。AFIフェローは、毎年のべ120本以上の短編映画を共同で制作しています。
撮影監督コース / Cinematography
物語の映像描写と芸術性に焦点を定めつつ、フェローはプロの撮影監督から指導を受けます。自らの物語叙述の視覚的な解釈をもっていかに観衆を感動させることができるかを学びます。
フェローは、教室内で訓練、舞台照明のワークショップ、デジタル・ビデオ、HDビデオ、16mmフィルムと35mmフィルムなどの実践的な経験と訓練を行ないます。迅速かつ正確、また見聞豊かでクリエイティブな決定を下すことのできる撮影監督へとレベルアップしていきます。
3本の短編作品のプロジェクトは、1年目の中核となります。フェローは、カリキュラム - プレ・ビジュアリゼーション ( 制作前の作品の視覚的再現化 ) から巧みに映像表現を操ることへ– を通じて新たなメディア技術の習得訓練を受けつつ、デジタル・ビデオで物語を撮影することにより、物語の描写表現を磨きます。2年目では、フェローによって構成されるチームを組み、30分の短編作品を様々なフォーマットで撮影します。この学科の履修終了に必要な課題作品集には、35mmフィルム (MOS35mm)による短編作品の撮影も含まれています。
監督 コース/ Directing
優れた監督とは、物語の叙述に長けていなければなりません。この監督コースでは、脚本から製作への課程を徹底的に理解することにより、物語の表現、視覚言語とパフォーマンスを中心に学習します。研究員は、脚本家、プロデューサーとの共同作業を行ない、プロの俳優と共に働き、撮影監督、制作進行と編集者の視点をひとつの作品プロジェクトへ取り入れていくことを学びます。
1年目、フェローは3つの作品を監督します。その中で、SAG(映画俳優組合; Screen Actors Guild )の協力の下で、俳優と共同作業を行なうという貴重な経験を積んでいきます。また、カリキュラムには、監督ワークショップへの参加、多様な演出スタイルの研究、演出技術と手段に関する物語の視点への注意などの習得が含まれています。
2年目は、他のコースのフェローと共に短編作品の製作を、専任教員から指導してもらいます。このコースの履修終了に必要な課題作品集(portfolio:ポートフォリオ)には、長編映画もしくはTV作品の企画開発も含めることができます。
編集 / Editing
編集コースでは、物語描写に主要な焦点を置いた上で、ポスト・プロダクションの技術的、芸術的また共同作業という点を中心にクラスが用意されています。フェローは、他のチームメンバーとの共同作業を行いながら、編集アシスタント、編集、そしてポスト・プロダクションのプロデューサーとしてのスキルを習得します。
ポスト・プロダクション設備としては、15台のAVID Symphony BayとAVID Unity media storage systemにつながったAVID Nitris によって構成されています。
1年目は、6本のSDデジタル作品をてがけ、ProTools audio workstationsを使い、音作りを行ないながらサウンド・デザインの美学を学びます。
2年目は、2本の映画作品かHD(ハイビジョン)によるプロジェクトに参加します。一貫したポスト・プロダクション課程を通じて、スタジオ内での共同作業を行なうと同時に、外部業者とのプロフェッショナルな関係を築いていきます。
プロデュース・コース/ Producing
プロデュース・コースのフェローは、創作と実務上の製作の全ての側面についての深い見識を育てることで、創造的に考え、自信と権威を持ってクルーを統率していく能力を取得します。
一年目は、他のコースのフェローと共に3本の実写プロジェクトを製作します。チーム個々のプロジェクトが討議・開発されている期間中、フェローは、クリエイティブおよび製作ミーティングの両方に参加します。その他、プロデュース・コースのフェローは、映画製作におけるプロデューサーの役割と責任を学ぶことの出来る、週に一度行なわれるワークショップやセミナーにも参加します。
二年目、プロデュース・コースのフェローを中心としたチームは、短編実写卒業製作作品を製作します。追加的に、もし個々の作品集の一部となりえる場合には、長編やTV番組を開発する機会もあります。プロデュース・コースのフェローは、クリエイティブで起業家的な製作に関するあらゆる側面についてのワークショップやセミナーに深く関わることができます。
美術コース/ Production Design
A Message from Production Design's Senior Filmmaker-in-Residence
シニア・プロダクション・デザイナーからのメッセージ
建築、インテリア・デザイン、演劇、景観設計、他の関連分野からのアーチストを迎え、美術コースのカリキュラムでは、物語描写の過程で不可欠な要素となる環境を、視覚的にも物理的にも開発していく創造過程を中心に学んでいきます。美術デザイナーには、スクリーン上に映し出される世界をもっともらしい現実の世界に表現するための、物語に対する鋭い洞察力が必要となります。
1年目は、少なくとも3本の作品の製作に参加し、限られた予算の中で、サウンドステージや撮影現場にて、デザイン(設計)されたものを現実的な世界を作り出すことを学びます。フェローは、クラス、ワークショップ、そしてセットの組み立てを実習することにより、美術の技術を習得します。また、伝統的な製図方法だけでなく、コンピュータによるデザインの方法も学びます。デジタルによる設計ツールや技術もこのカリキュラムに組み込まれています。
2年目は、卒業制作として、独立した設計プロジェクトを完成させます。一方で1本の卒業制作作品を設計します。また、カリキュラムには、セット製図、立案、モデルの構築、予算、色の理論と、最新のデジタル・デザインなど、より高度な内容の授業も含まれています。これらのコースは、美術コースのフェローがAFIの製作チームだけでなく、将来プロの現場製作チームとの意思疎通の方法を学ぶにあたり、とても役立ちます。コースワークの過程で、学期中に、美術部門の専門家に出会う機会やロサンゼルスの映画セットを訪問したりすることもできます。
脚本コース / Screenwriting
プロの脚本家の世界を模擬体験するという環境中で、物語の叙述に中心に置き、創造的なチームの一員として製作していくことの本質を学び、独自性を見いだしていきます。
脚本コースの中心は、フェローと、模範となる教授陣との関係にあります。教授は、徹底的なワークショップを通じて各脚本家の開発を指導、支援しています。またフェローは、教授と同級生による作品の批評と分析の中で、映像表現の語り手として成長していきます。
1年目は、脚本がいかに映像化されていくかを学ぶために、製作過程を集中的に学ぶことから始まります。当初は、短編作品を書きます。その1つは初年度の製作作品の基となります。脚本コースのフェローは、プロデュース・コースと監督コースのフェローと共に、自らの脚本の1ページがスクリーンへ移る様を学びます。1年目の終わりまでに、1本の長編作品の脚本を書くことになります。
2年目には、劇場用映画作品に加えて、伝記、テレビ映画、コメディ、または1時間のドラマなどテレビ番組用の企画、脚本を開発します。また、卒業制作用の脚本を書いたり、監督、脚本家と共に卒業制作用の企画を開発したりすることにより、他のコースのフェローと共に密に共同作業を行う機会があります。