AFIコンサバトリ ―映像制作者のためのアメリカの教育機関―
世界的に有名なAFIコンサバトリ(AFI Conservatory)では、将来の映像作家の才能を育てるために、制作実践、現場主義を基本とし、映画やテレビの世界からの実務プロフェッショナルで組織された指導者陣が熱心に指導を行なっています。
各クラスは、物語の視覚的な叙述や表現、また個人の自己表現に重点をおきつつ、実際の制作環境を反映させたチームに分けられます。そして、各チームでは、他大学院で学ぶような教育プログラムに留まらず、複数の映像作品を共同製作していきます。
AFIコンサバトリ 2009年名誉学位授与者 クリント・イーストウッド
AFIコンサバトリは、2009年6月10日に、クリント・イーストウッドの芸術としての映画へ、また俳優、監督、プロデューサーとしての貢献と功績をもって、名誉学位を授与しました。
アメリカ映画の達人ともいうべきクリント・イーストウッドは、半世紀以上、60本の作品にわたる彼のキャリアの中で伝説的な業績を築きました。彼は、60年代の人気テレビシリーズRAWHIDE (ローハイド) の役者として名前が知られるようになりました。その後、2つの人気映画シリーズに主演し、 口数少ない“名もない男"としてセルジオ・レオーネのマカロニウェスタン3部最終作THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY(1966年)、またThe DIRTY HARRYシリーズの中のハリー・キャラハン役で、無口な一匹狼として、しっかりと彼の静かな人格、演技スタイルとカリスマ的な男性的存在感を確立します。
彼は、監督、プロデューサー、作曲家、そしてスターとして、西部劇、コメディ、ロマンス、サスペンス・スリターそして音楽の伝記映画など各ジャンルを越え、活躍しました。代表作として「アウトロー」(1976)、「鳥」(1988)、「マディソン郡の橋」(1995)、「ミスティックリバー」(2003)、「父親たちの星条旗」(2006)、「硫黄島からの手紙」(2006)、「グラントリノ」(2008)などがあります。また、「許されざる者」(1992)「ミリオンダラーベイビー」(2004)では、アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀作品賞を受賞しました。クリント・イーストウッドは最も優れた経済的スタイル持つ映像作品製作の名手であり、アメリカ映画史で最も偉大な芸術家の1人です。